タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(9)
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君の姿を保つには 毎日花を殺します
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飴細工のように細い手足は
今日も伸びやかに息づいていて
笑って喋ってご飯も食べて
庭いじりの後、午後のお茶
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今日の紅茶はダージリン
摘みたての薔薇のひとひらを
浮かべて飲んで、染まる頬...忘花露人の健全な生育/人植物
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貝殻の関節、波色の髪の毛
海底の底より 歩き出た奇跡よ
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やわらかな水泡は何度でも産まれいで
深海の振動はどこまでも響いてた
星は嘆いた、ひとりはさびしい
誰にも届かぬそんな嘆きは
彼の心を二つに裂いた
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珊瑚製の手足、マントルの心臓...神の遺児、海より来たる【改変募集】
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(メロA)
I have spent 7 mondays.You haven't come here. [ai/hav/spent/se/ven/mon/dayz/yu/ha/vnt/kam/hia]12
A wind is sweet so disquieting, so my skin is r...cloudy eyes / 曇目【英詞/拍区切りつき】
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1.
博士はずっと水をあげていた、口笛を吹きながら。
博士はずっと様子を見ていた、話しかけたりもして。
「まだ咲いてないね。」
博士はずっと夢を見ていた、この花の目が開(ひら)くのを。
2.
ある日博士が部屋に入ると、花が歌っていた。
いつも口ずさんでいた曲。博士の子の好きな曲。
「目はまだ開(あ)...【KAITOで】人植物【パラレル歌詞物語】
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[A]
「強い風が来るよ。」(3,3,3)
すべて同じ方にかたむく、不穏含む風が吹いて。(3,3,3,4/3,3,3,3)
強風、君も飛んでいった。(2or4,3,3,3)
[B]
「さよなら」とね、言うこともなく、(3,3/3,4)
お別れ来て、僕はひとり。(3,3/3,3)
雨はずっと細く降るよ...五月の風景
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※()内は日本語拍数。参考までに。
肌に霜ふる雨に風(12)
浅く夜来て細い管(12)
窓は開けておこうか、だって、(13)
せめてこの世とつながっていたい。(15)
天井から剥がれて降る後悔は、(17)
キラキラと僕の目を刺す。(12)
痛い、痛い、悲しい、ごめんね、(14)
一人だから言える言葉...窓と後悔
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石についた苔にふれて、ひんやりとした感触をたよりに眠りにつけるように。それを祈り、目を閉じる、ちゃぽんと蛙の音がする。
ここは森の土にたまった湖、とろり。
私は白い服を着た透ける裸婦。
水を泳ぎ、それは空を泳ぐことなのです。
岸に肘をつき、花びらの混じった土の奥で熟成したアルコール、それをゆっくり撫...小さく深い湖に髪を遊ばせ
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邪推は去れよ、恐ろしや
その目その口、歪みおる
燈篭ゆらめくこの部屋で、
君は私に、近すぎる。
君をこの世に戻さにゃならぬ
物の怪 幻想 離さにゃならぬ
その目は私を見るべきものぞ
私の眼の奥見るべきものぞ
怒髪ゆるりと立ち巻きて。
凶器ぎらりと取り出せし。...主は此岸に(妖怪ソング)
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この庭の低木の幹の中、
蛙がぬるりと光り、はねる。
まぶた閉じて。まぶた閉じて。まぶた閉じただろうか。ぱちり。
まぶた閉じて。まぶた閉じて。閉じて、一声(ひとこえ)。
池は波打ち、風は藍色の空をあやす。
鳥、魚、私は宇宙の底でうずくまる。
この庭の奥の方で土動く。
食らい、育て、吐いてずっと眠る。
...天頂である庭