投稿作品12作品
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ゆらり 目を覚ました体温
ふわり 窓はもう三枚目
じわり 向こう側は見えない。
一人 割と綺麗な靴を
論理 わざと泥で汚して
剥離 ライトの中 捨ててる。
例えば 空と人の間に いて
ジャングルジムから見下ろす宇宙が全てだと信じてた
突き付けた 銃口を覗ける
澄んだ瞳のその外の殻は駆けていく...非徘徊主義
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青と白と 鱗の雲
高く広くて 近くに見えて
聞いて。
猶予う月(いざようつき)と 日の輪の その間。
ほら。
揺蕩う風(たゆたうかぜ)は 優しく、
ひら、ひら、歌う。
また、とおく、とおく。
見て。
落葉を夢で 固めて 出来上がり。...空に落ちた日
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-例えば
吹けば飛ぶような幸せがありまして
が、それは
降る雨から僕を守ってくれました-
紫陽花が咲くこの坂 並んで歩いた
回す傘の下 もう隣に君は居ないよ
ねえ僕は君を幸せにできていたのかな
僕の見てないところでため息の音、する。
-これは
有り触れたような「ただの恋」の物語...アジサイレイズ
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どこまでもアナログに怠惰
玄関を出て5秒でネガティブ
努力根性,喧嘩バンチョー
綺麗事 どいつもこいつも結果論
等間隔の白線上に名も知らぬ秩序を探す
その時の僕にとって世界なんてそんなもんで
雁字搦めの昨日にアリガト
有刺鉄線引きちぎった キミの指にキスを
こんな世界の幕開けなら素敵だ
足枷もまるで...明日loser
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気付けば私の背中にあった 小さな殻
風も槍も冷たいあれも防ぐ 私の殻
身を守る術を知った 小さな私
口も耳も全部塞いで かたつむり
二度殻を叩く音が聞こえた
「――――。」
一度だけ君の声が聞こえた
響いた音は この殻の中
幾重にエコー 鳴り止まない
でんでんむしむし かたつむり...my、my、color.
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今日も 世界はまた
一つの 終わりのオト
いのち はじまるイロ
向こうで 呼吸してる
「やぁ、ごきげん いかが?」
浮かぶ 光の ピース
「やぁ、ちょうしは どうだ?」
音の かけらと あわせて
出来上がる また、ひとつ よくできました、と。
願わくば この世界が終わりますよう、に。...ワルデディット
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誰も信じれない そうさココロの病気
抱えて苦しんでる 誰にも分からない所で
中途半端に光を知っているから
闇を知って 怯えている 孤独なサムライ
生きてる意味が無いと囁く誰かの声に
逆らいたくても 悔しい理由が見つからない
死んでも良いじゃないと手招く悪魔の声
その手に持ったナイフは何の為?
何も感...現代サムライ
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濡れて向かうのは嫌い
雨粒の重みが其処に在るから
濡れて帰るのは好き
雫の冷たさがいっそ気持ちいい
頭の天辺から足の爪先まで打たれてみても
地固まれど心固まらず
濡れて尚揺れて
零れて尚迷って
やがて涙との違いは
分からなくなるのでしょう...雨曝し
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夜も明けきらぬ 紺藍に染まる世界
止まらぬノックが 平和を蝕み
誰もが彼女を求めてる
世界が光に照らされる頃
鋼の翼を閃かせ
今日も彼女は天を舞う
メーター振り切る足音の名は飛翔
天(あま)駆るラインは燻(いぶ)し銀
鉄火煌(きら)めく赤と灰の空
鯔背(いなせ)な彼女よすぐに来て...ハガネウタヒメ
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A1)砂埃目に入る
トルネードまた来るの?
夏は暑い冬は寒い
こんなとこ抜け出して
B1)有名になるのよあたし
あんたは置いてくけどね
あたしはセニョリータなんかじゃないの
マドモアゼルって呼ばれたい
S1)あんたの好きなもの
マルボロとラガーと...ペーソステキサス
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わかったかのかわからないのか
わからないならわからないといわなくっちゃ
わかったかわからないか
わからないじゃないか
わかったのはわかってるけど
あなたがわかったことがわたしはわかってないから
わかったかわからないか
わからないじゃないか
あなたのすべてを わたしはわからないけれど
わたしのす...「わかった?」
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灰色の箱庭の中 鍵と扉を探す
右も左も分からぬまま 私は徘徊する
止まった歯車とモノクロ色が初めて見た景色で
一瞬で飽きた世界の出口を目指す
この狭い世界の中 満足できなくて
足の先から磨り減って それでもまだ徘徊する
この足は忙しなく動いていた筈なのに
ふと見渡せば景色は欠片も変わっていなかった
...徘徊