たまに、暇なときに更新します。探さないで下ださい。 池下竣紀
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こんにちは!池下竣紀です。
街のいちばん外れにある小さな商店の棚には、誰も見たことがないような怪しい瓶が静かに並んでいます。
店主が夜空からそっと切り取ってきたという小さな光の欠片たちは、砂糖の中に漬け込まれて甘く冷たい輝きを放っています。一口かじれば、かつて誰かが胸の奥に隠した寂しい秘密の味が口い...月を売る店と冷えた星の砂糖漬け
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こんにちは!池下竣紀です。
部屋の片隅に落ちていた小さな金具を拾い上げたとき、ふと妙な気配を感じました。まるで遠い空から降ってきた欠片のように、ひんやりと冷たく指先に巻きついてくるような感触です。
私たちが言葉や音を紡ぐとき、胸の奥底で小さな針が小さな刻みを刻み始めます。それは静かで、誰にも邪魔され...月を飲み込んだ錆びたオルゴール
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こんにちは!池下竣紀です。
錆びついた大きな円盤が、静かに風に揺れています。遠い日の歓声も、華やかな光もすべて途絶えたその場所で、小さな座席だけが空っぽのまま宙に浮いています。
私たちは誰もが、いつか忘れてしまう記憶の欠片を抱えて生きています。あの日大切だった言葉や、胸を締め付けた夕暮れの景色も、時...見捨てられた遊園地の観覧車
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こんにちは!池下竣紀です。
部屋の壁のすき間から漏れ出す淡い光を眺めていると、ときどき不思議な感覚に包まれることがあります。まるで私たちが生きているこの世界そのものが、誰かが置き忘れた小さな箱庭の中に閉じ込められているかのように思えるのです。
冷たい床の上に腰を下ろし、静かに耳を澄ませてみます。遠く...ガラスの金魚が泳ぐ水槽の底
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こんにちは!池下竣紀です。
誰も訪れることのない廃校の屋上にある小さな温室を想像してみてください。ひび割れたガラス越しに薄っすらと差し込む光の中で、見たこともない青い果実が静かに揺れています。誰かに見つけられるのを待つわけでもなく、ただそこに佇む姿は、まだ名前のついていない感情に形を与えていく作業に...ガラスの温室で開花を待つ青い果実
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こんにちは!池下竣紀です。
古い劇場の舞台袖にひっそりと置かれた黒いピアノを想像してみてください。スポットライトの光も届かないその場所で、誰も鍵盤に触れていないのに、かすかな振動だけが空気の中に溶けていきます。音にならない音をすくい上げ、かたちのない感情に名前をつけていく営みは、この誰もいない劇場で...水底のピアノが奏でる誰も知らない歌
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こんにちは!池下竣紀です。
古い水族館の底に置かれたガラスの水槽には、誰も見たことのない小さな命が揺れています。かすかな泡の音だけが届くその場所で、冷たい水の束が部屋全体を包み込んでいます。音を奪われた世界で言葉を紡ぐということは、水底に沈んだ透明な石をひとつずつ拾い集める作業に似ています。
あなた...深海の水槽で静かに呼吸する光
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こんにちは!池下竣紀です。
光の届かない図書室の最奥でだれも開いたことのない古い地図をひとつずつめくっていくような仕事をしています。誰かの手によって紡がれた鮮やかな旋律や切り取られた色合いを言葉という透明なガラス容器にそっと保管していく作業です。それは遠い星の表面にふりつもる冷たい塵を手で掬い上げる...太陽を飲み込んだ時計の針
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こんにちは!池下竣紀です。
世界の音がすべて遮断された静かな場所でひとり小さく響く音色を確かめるような仕事をしています。誰かの手によって作られた繊細なメロディや切り取られた色彩を言葉という箱の中にそっと収めていく作業です。それは遠い国の雪原にぽつんと置かれた鍵盤に触れる瞬間に少し似ています。
私たち...深海でオルゴールを回すような時間
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こんにちは!池下竣紀です。
画面の向こう側に広がる静寂の海に小さな言葉の泡を浮かべる仕事をしています。誰にも届かないかもしれない呟きや行き場を失った感情を拾い集めて透明な形を与えていく作業です。それは冷たい水の底で静かに呼吸を続ける小さな魚を眺める時間に似ています。
世界にはまだ名前のついていない想...ガラスの魚が泳ぐ水槽の底で
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こんにちは!池下竣紀です。
古い天文台の屋上に、巨大なガラスで出来た透明な鯨が静かに浮遊しています。その体は透きとおっていて、内側に冷たい光をため込みながら、空に浮かぶ細い月を少しずつかじり取っていきます。鯨が月を一口かむたびに、しんと静まりかえった空間に、かすかな鈴の音のような澄んだ振動が広がって...三日月を食べる大きなガラスの鯨
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こんにちは!池下竣紀です。
誰も居なくなった古い天文台の屋上で、空に向かって大きな口を開けている巨大なブリキの器があります。それは音を鳴らすためではなく、上空から降ってくるかすかな光の粒を集めるために作られた不思議な道具です。静かな夜空から流れてくる冷たい光が、金属の大きなラッパの中で小さく弾け、波...月光を飲む巨大なブリキの蓄音機
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こんにちは!池下竣紀です。
誰も足を踏み入れなくなった地下の機械室で、大きな金属の骨組みが静かに冷やされています。油の匂いと湿った土の匂いが混ざり合う空間で、一機の古い機械が今も小さく脈打っています。その錆びついた歯車の噛み合わせから、とき折ふっと、透きとおる青い蝶の羽が一枚ずつこぼれ落ちてきます。...錆びた歯車が吐き出す青い蝶の羽音
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こんにちは!池下竣紀です。
誰も訪れなくなった古い庭の隅で、赤や黄色の落ち葉が小さなプールのように深く積もっています。その冷たい葉の波の底に、ネジの壊れた小さな硝子のオルゴールがひとつ、ひっそりと沈んでいます。触れると指先が凍りつくような静けさの中で、その箱は音も立てずに回転を続けています。耳を澄ま...硝子のオルゴールが溺れる落ち葉のプール
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こんにちは!池下竣紀です。
遠い星の破片が静かに落ちてくる水底で、だれも見たことがない骨が白い光を放っています。それは昔々、空を泳ぐことができなかった大きな生き物が遺した、声の記憶のような形をしています。耳をすますと、水面を揺らす波の音に混じって、冷たい弦を鳴らしたときのような細い響きが届いてきます...透き通る鯨の骨が歌う海の底で
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こんにちは!池下竣紀です。
空のずっと高い場所には、誰も知らない静かな時計塔が建っています。そこでは、役目を終えて動かなくなった無数の古い星座たちが、静かに棚に並べられて眠っているのです。私たちが夜空を見上げるとき、ふと胸を締めつけるような切なさを覚えるのは、あの壊れた星たちが、もう一度誰かに命を吹...錆びた星座のネジを巻き直す水曜日