かづゑ屋の投稿作品一覧
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今宵も月は雲居の奥に
鏡に映る あなたは誰
血をさす唇 炎の簪
緋色の襦袢 雪刺さる
呼べども呼べども影は遠ざかり行く
こぼれるこぼれる時は元に帰らぬ
求めて求めて白露の結ぶまで
玻璃の安らぎ尽きる前に どうぞ目を伏せ
おやすみ
此方の森で捧げたお燭 誠の願いを星へと送る...燭
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涙の下 あざやかに咲き始めた花の色
笑顔の後ろ 静かに落ち続ける雪の影
ごめんねの奥 途切れずに届く波の音
掴んで離して信じて失って
同じ場所にはいられない
もっともっとはじめまして
これまでも これからも
はにかみながら目を合わせ
やっと出会えた君と手を取って
見上げた空に月の光なくて...月の行方
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結局つまりは面倒くさいだけなんでしょ
あり余るほど理屈つけたって
大事なこと些細なこと あれもどれもこれも
誰かにやってもらいたいんでしょ
要するに責任取るのが嫌なだけなんでしょ
おびただしいほど言い訳したって
決断するのも判断するのも あれもどれもこれも
誰かに代わってもらいたいんでしょ
そんなあ...PERFECT DOGMA
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ふらふら冬の公園
君がいないの知っている
背押す人はおりません
ひとり 高く ふらここ ふるる
望んでいた待ち焦がれていた言葉かけてもらえず
笑ってた君 忘れちゃったでしょ
私 憶えている
厭うたもの投げつけられ刺さったまま ここにあるわ
膿んで爛れ痛み止まぬ
なおんない...ふらここ
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憧れたのは遥かな空
この背に翼はないけれど
「今」はすぐに「昔」になる
もう遅いなんて それ言い訳だろ
醜い現実に刺し貫らぬかれても
また歩き始めるのは それでもたのしいから
君の行きたい場所へ連れて行ってよ
手を繋いで 同じ風を感じて
どんなに遠くても どれだけかかっても
一歩踏み出そう 世界へ...wind to the sky
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当たり前のようにあって どうにもできず耐えていた
今まで一度だっておかしいと思いもせずに
当たり前のようにされて仕方がないと受け入れていた
こんなの変じゃないかと疑え
手にしていたのに奪い取られて いつの間にか許していくうち
段々と欠けてゆく お前の大事なものに気づけ
叫べ 嫌なものは嫌だと
叫べ ...叫べ
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またあの日 連れてくる女波
生まれ砕けて繰り返す これまでもずっと
ひとつ思い出す度に君はひとつ忘れ去ってく
おとぎ話だと笑っていいの
せめてすがりつく よすがが欲しい
ここにはないよと鳥たちの声
すぐに飛び立つ向こうから
波は寄せて寄せて寄せて寄せて
海は満ちて満ちて満ちて
望むしるし水の底に 探...恋忘貝
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求めて 砕けて 乱れた境目
崩れる 吐き出す 見たことない自分
震えて 痛くて 抱えていられない
音にならぬ のどの奥 焼けついて
出会って 別れて ほつれた日常
こぼれる 染み出す 知らずにいた想い
刺さって 潜んで 消え去ることのない
言葉 口をついてすぐ錆びついて
すぐそこまで来たの 声を出そ...ほんとうの
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理由なんてうざったい
酔って忘れたいだけでしょ
仮初めの救いでも
ないよりマシと管巻いて
大人になれってありきたりなこと言わないけど
子供の相手し続ける気はさらさらないよ
誰かに後始末 押し付けるのは勝手だけど
いつまでそうやって甘えてるつもり
それじゃ
抱きしめてあげる そして蹴っ飛ばしてあげる...ordinary night
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あの日 歩んだ道は 遠く雲に紛れて
渡せぬままの心 夜と消えてゆく
揺れて薄れ景色 欠けて途切れ言葉
変わりのない願い
巡る花よ 幾年 幾多の
求めた姿で踊れ
空を想う力 飛び立つ
戻れぬ場所に辿り着く どこでも
二度とまみえぬ君が見つめた蒼 貫く空を
降る雨は現実(いま)を越え...空を想う
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わざわざ探して こそこそ集めて だらだら続けて
くだらない はしたない ありえない
なにをしてるの
すごすご下がって ばたばた並べて ぼろぼろ崩して
なにもない みっともない 不甲斐ない
なにをしたいの
騒ぐのは欲しいから いらなけりゃ放っとくわ
憎むのも愛でるのも みんな一緒
だから嫌い きらい
...きらい
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ほどけた残像 影さえ透けて
崩れた願望 夜に紛れる
抱いた体はここから そこまで どこかへ
虚ろと化すはどうしてなの
微笑む残光 星をまとって
さまよう眼光 月も追い越す
重ねた色はそこにも どこから ここまで
落ちてゆくのはどうしてなの
光る 視線の先 この身と違わぬ逆しまの姿
手と手 伸ばしてゆ...虚実
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静かに生まれた想いの鼓動が震えてる
ゆるゆる高まる熱を沈めて浮かべ掬った
形のないもの確かにしたくて
名前を与えてわかったつもりで
文字にしても 声にしても
心はどこ 気持ちはなぜ薄れるの
伝えられない曖昧模糊
誰そ彼の言葉 溶けてゆくの
繰り返すほどに曖昧模糊
見失って あとは...曖昧模糊
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どうして私に聴かせないの
耳を塞ぐのならかき切って
どうして貴方に聞こえないの
突き刺さる睡蓮 道行きの供 手繰った花びら
どうして私には見せないの
隠し通すのなら首絞めて
どうして貴方には見えないの
眩んだほうせんか 死に顔飾る手折った花びら
誰かの言葉を並べて騙して
あがく空の上 始まりの合図...爛夏
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吹き付けてくる露骨な敵意
お前になんか穢されやしない
繰り返される無意味な誹謗
かすり傷も残らない
鼓膜 揺らす しがない言葉
あなたはきっと口をついただけ
作為のない それは多分 善意だとしても
震えて滲んで 笑いを止めてしまう空
つぶれて濁って 安楽 覆い尽くす雨
私のあなたの引き金となるもの...和蘭陀の涙
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始まりなんて忘れていいよ
嘘も方便 真はないけど
見つかったから 見失うから
一蓮托生 奈落の底へ
きっかけなんてなんでもいいよ
知らぬが仏 骸だらけだね
選ばれたから 選べないから
一方通行 行き止まりでも
誰にもわかるはずない
抱き続けた邪(よこしま)...傀儡
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異形 奇矯 妥協
下弦 予見 危険
飛翔 後生 無常
自壊する世界
偽証 砂上 座礁
赤い 境 疎外
恨み 軋み 無意味
不浄の化粧
誤解 互い 違い
不興 苦行 破鏡...否