普段「小説家になろう」に上げた作品の中から、「詩」ではなく「詞」として書いたものをあげていこうと思います。 ※現在、詞を盗用改竄された件が未解決状態であり、そちらが解決するまで新作はアップしません。
プロフィールを見る投稿作品61作品
もっと見る-
A
くるくる
細い螺旋の小路
ゆっくりと降りてくる
途切れずに続く
A
くるくる
赤い林檎の皮は
ゆっくりと剥かれていく
途切れずに続く...満月小路
-
1A
満月の腹から逃げてゆく
林檎のうさぎ達
1A
満月の体は細くなる
飛び出すうさぎ達
1S
一匹残らず居なくなって
満月も消えた
2A...新月の夜食
-
1A
一般人に紛れてるけど
本当は歪んでるんだ
真実を知ったら皆いなくなっちゃうから
僕は黙って心を閉ざして
軋む音がしそうなほど無理矢理に口角上げて
ぶんぶん頭振ってぎこちなく相槌打って笑う
1B
だから僕の事を知ろうとしないで
僕の心に踏み込んで来ないで...ブランケット
-
1A
いつから歩いてたんだろう
振り返った足跡は遠くて
知らない誰かの足跡みたい
1S
誰かの未来が僕の望む未来なら
分かれ道も怖くない
だけど夢を知らない僕は
僕はどこに転がっていけばいい?
2A...夢
-
1A
楽しいとか嬉しいとか
そんな気持ちはご無沙汰ローテンション
誰か慰めてくれないかな
引き籠もりのアイデンティティ
昼夜逆転 「時計?なにそれおいしいの?」
1B
ダウナー 落ちる音楽聞いて
縦ノリで自傷に没頭
証拠隠滅なんてとっくに諦めて...ラピッド・サイクラー
-
1A
「信じるだけ無駄」なんだって
僕に笑いかけた君はさ
長かった髪を切られても
動じなかったね
1B
それは立派な傷害罪
誰も助けてくれないなら
君の短くなった髪へと
花を飾ろう...鏡合わせのパズル
-
1A
ねぇ ちょっと、そこ行くオジサマ
これからあたしと小洒落たカフェに
腕でも組んで歩きませんこと?
1B
こんなにも良いお天気ですもの
日傘を回して お散歩しません?
1S
それはきっと素敵な時間
雲一つない青空に...通りすがりランデヴー
-
1A
こんな夜は誰かの声を聞きたくなる
真夜中の1時半
みんな寝てるかな
嫌われたくなくて
結局 私ひとり
ベッドに小さくうずくまる
1B
親指を咥えて眠る赤ん坊の様に
不安で押し潰されそうになる...夜
-
1A
この線路は死後の国には繋がっていないから
半分以上の確率で僕は何処にも逝けない
ただ落ちて何かを失くして
振り返った自分の影に足りない部分を見つけるのは怖いよな
そんな事に気付いて
僕はまた探す
2A
その瓶には死後の青さが詰まっていないから
半分以上の確率で僕は何処にも逝けない...片道切符45
-
1A
汚い死体になりたいな
なるべく汚く死にたいな
それが私の復讐だから
1A
葬儀屋さんも困るほど
取り繕えないくらいにさ
だって私の復讐だから
1S
行方不明の私はきっと...復讐シタイ
-
1A
17)切り刻んだ哀しみが滲み出して
11)両腕から溢れ落ち
15)点々と染みた真っ赤な足跡
13)着物を汚して黒になる
5)夢の外
1A
16)脳内に響く沢山の声が
11)誰かの名前を呼んで
16)聞き取れない言葉で喚いている...比良坂童子
-
1A
そっと首締めた明け方
赤黒いチアノーゼ
気色悪くて手を離す
その感情を忘れないよ
1A
すっと引き抜いた包丁
振り下ろす幻想
悲鳴が煩くて消えた
その感覚に思いを馳せる...幻想殺人
-
1A
殺るならば確実に
死ぬのなら正確に
頸動脈を断ち切って
噴き出す赤が綺麗だね
1B
押さえた指の隙間から
溢れ溢れて流れ出る
生温い命は削れてく
1S...Kill or Die
-
1A
憎いあの人の不幸願う
それは自然な事でしょう
無様に転げ落ちる姿を
滑稽だと笑いましょう
1B
夢じゃ物足りませんか
脳内にある殺人現場
現実にしてしまったなら
人生全て終わりでしょう...Distortion Night
-
1A
明け方に漂う
甘い金木犀の香り
金色の花盛り
遠い始発電車の残響
1B
これから終わる命へ
最後の餞(はなむけ)
1C
バスルームに座り込み...金木犀
-
1A
雲ひとつない冬の空
肉厚な花弁は冷たく
落ちる時を待つばかり
1B
潔く最後を迎える
儚くも美しい姿に
私もああなりたいと思う
1S
絡みついた他人の糸が...冬の花弁