最近の投稿作品 (13)
-
不レ眠(ねむれず)の夜
Ⅰ
<サビ1>
深い海 堕ちていくの
ただ溶けるように
たゆたうように 泡沫に
-
破鏡
死にたいの?
そう問いかける僕に
そっと白い手首を差し出す君
引っ掻くように走った無数の傷
月の光に照らされた別の手は、その数増やす予兆
-
星をも掴む筆
あの日掴めなかった星が瞼の裏で瞬く
もう戻らないと誓った腕が
今もあの日の願いを刻む
嘆かない
空を
-
Control
勉強で変わる未来
理論で操作したいだけのくせに
自分のための努力
重荷を下ろしたいだけのくせに
無機質な大人達が踏み鳴らす革靴
-
マッチ
貴方と私
濡れた息が擦れ合って
欲望に火をつける
「愛してる」と掠れた声で囁く貴方
「嘘でしょう」分かってるのに頷く私
-
決意の空
もう迷わない
決して
弱いことを盾に逃げるのはもう
そんな自分にはもう
胸に手を当てる
-
風知空
空の碧さが苦しすぎて
涙溢れる時もある
風だけが空を知り
空だけが自由なら
こんなに叫ばなくても
-
かたおもい
好き
あなたの一挙一動にふるえて
恋が心を叩くの
切なくて苦しい
叶わない恋だって知ってるのに
-
白い傷跡
渇いた肌
濡れたぎる欲望
あの人の代わりでも
嘘だっていいの
忘れないように
-
好きじゃない
好きじゃない
好きじゃない
お願いだから
我慢するから
知らせないで僕の気持ち
-
金魚の恋
言葉が泡になって消えていく
伝えられない想い 届けられるはずなのに
人魚姫ってこんな気持ち?
胸に秘めた想い 届けられなくて
私、金魚のよう。
-
不変
生活が変われば
何か見つけられるって
忙殺されてれば
憂鬱を忘れられるって
そんなこと当たり前に信じてた
-
みずぶくれ
火傷しそうだよ
こんな青い空の下
ニヒルに言ってみたりして
きっと明確な未来像描けてる人は
膿んだりしないんだろう