死にたいの?
そう問いかける僕に
そっと白い手首を差し出す君
引っ掻くように走った無数の傷
月の光に照らされた別の手は、その数増やす予兆

その薄い刃で何をするのか
その身を切るのか
痛みが教える生の意味とか
痛みを感じる自己の存在とか
それではあまりに悲しくて
ほどけない指では星を掴むなんて出来やしない
どうせ切るのなら
このくだらない世界を
嘲笑いを浮かべる、月を


「早く助けて」
ただそれだけで世界は変えられたのに
「誰も信じない」
側に居たのに鈍感な僕を
怒って欲しい……
それでもいいから
もう一度声を掛けて欲しい
君を絶対に救うから



生きたいよ
そう苦しんだ君を
そっと腕に収めて抱きしめる僕
君の肩は震えて時折混じる嗚咽
胸に感じる雫は確かに生きているのに
君の手首に流れる涙も紅く滴り、こんなにも生きていたのに

誰が君に何をしたのか
その痣の意味とか
涙が教える君の意味とか
無力を感じる僕の存在とか
それではあまりに虚しくて
握り締めた拳では君を守るなんて出来やしない
どうせ出来ることは
このくだらない世界を
君を嘲笑う、奴を


「君を愛してる」
ただそれだけで世界は変えられたかな?
「君の味方だよ」
三流な台詞ばかりが浮かぶけど
本当なんだ……
本当だから
もう一度笑い掛けて欲しい
恥ずかしがらずに言うから



守りたかった 君の命
言いたかった 愛の言葉
見てたかった 君の笑顔
掴みたかった 二人の未来

後悔ばかり
だから、奪い去ろう
迷わないように光握り締めて
未来を亡くしたように
笑顔を亡くしたように
愛しい君の讃歌を唄い
命、このくだらない世界ごと
総て

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

破鏡

後悔を踊る刃に乗せて。 古典の破鏡に鏡音を掛けて。

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投稿日:2010/06/23 00:48:32

文字数:706文字

カテゴリ:歌詞

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