タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(6)
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夕暮れ 行き先の書かれてないバス停で 一人たたずむ
ヒグラシ 「カナカナ」と鳴くオレンジの空間 静寂の風
僕の声は誰にも届かず ただの大気汚染になった
だから僕は誰にも知られず ここで一人終わりを待った
さようなら 『今』という時間
僕が存在していたわずかな現実
ここから何処かへ旅立ちます
ありが...バス停
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A
降り積もる白銀の雪
季節外れの霞草
真っ白な空間を歩く
キミは 誰を 想い 泣くの?
B
肩震えても ここには
キミ以外 誰もいないから…
S
僕が傍で抱きしめてるよ...雪の中で…
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夕食が済んだ後、しばらく談話が続いた。
マスターが僕らVOCALOIDを回収して大切にしてくれている理由。
人々がVOCALOIDを必要としなくなった事。
人々は唄よりも実用性の高い方を選んだ。
だから僕らVOCALOIDは不必要になったのだ。
でもマスターとその友人は違った。
僕らの唄を今でも必要...VOCALOID-5『陰』[小説]
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あなたと私が出会ってからもう2年
今では良きパートナー
あなたと私が紡いできた曲(じかん)は
掛け替えのないもの
楽しい 悲しい 嬉しい 寂しい
たくさんの想い出が この箱には詰まっています
二人で作りあげた
たくさんの作品(ほうせき)は 溢れる光の渦となって
私達を包み込みます
二人でこれからもね...たからばこ
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僕はようやく声を取り戻した。
まだぎこちない話し方だが、少しずつ僕は変わっていった。
僕を拾ってくれたマスター。
そして…暖かく声をかけ続けてくれたMEIKO。
なんとかして恩返しがしたかった。
「KAITO~?今、手伝える?」
そんな事を考えていたらMEIKOが部屋に入ってきた。
僕は頷いてMEI...VOCALOID-4『居場所』[小説]
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ここはVOCALOID専用調整ラボ。
私『初音ミク』はマスターの友人が所長を務める、このラボにメンテナンスで来ている。
マスターは静かに調整カプセルの扉を開けて私に声をかけてきた。
「ミク、調子はどうだい?」
「はい…ちょっと頭がぼーっとします」
「まだ目が覚めたばかりだからな。」
そう言って私の頭...VOCALOID-3『目覚め』[小説]