間違いを許し合う事

・群青教室・
「いつか終わってしまうのがとても怖い」なんて
僕はまるで貴方と生きてるみたいじゃないか。
白と黒の僕の目にインディゴ遊びの貴方が
映っては消えるのだ。映っては消えるのだ。

全て伝え切るには、僕はまだ未熟だった

・仄明かりに睡る・
それは僕の好きな音　また一つ拾い集めてる
昨日が消えない毎日が　少しづつ苦しい
痛みのない幸せに　染まった貴女の事
死にたくなるほど想っては　「もう一度」を繰り返す

貴方にとっての私が、世界に一人じゃなかったとしても

・マカロニガール・
言えなかった事はついに両手じゃ数え切れなくなって
項垂れる午後の霞みに混じってジャルムの煙が目に染みる
息を吐いたついでに全て伝える事が出来たのなら
繰り返す嘘も期待通りじゃない未来も何の迷いも無く掻き消すのに

言葉と音の選び方が似てた、それだけ

・プラスチックメリー・
指先から零れる「消えてしまいたい」を言葉になる前に掬い取るんだ。
誰にも知られずに引き金を引くような、他愛もない秘密を一緒に作るような。
新しい色を何度も繰り返して「名前を失くした」を触れないでいようなんて。
ずっとずっと深くに潜り込んだような、心臓の音ごと飲み込んだら。

バイバイは僕のいないところで

・ゾートロープでサヨナラを・
そういえばずいぶん短い永遠だった。失くし物が多すぎて眠れないな。
どうしてもどうしても、この感情に嵌まる言葉が見つかんないや。
嫌いな僕と一緒にいてくれた。嘘の無い日なんて、一日も無かった。
くだらない秘密もあなたにだけ伝わればいい。

じわじわと効いていく

・貴女に毒を盛る・
戸惑った　一瞬　心臓を抉じ開けられて
軽い痛みを、一粒　それだけで宙に浮かぶ
もういいよって薄く笑う　惨めな自分を隠すように
こんな私は始めから　いなければ良かったのに　なんて

笑って嘯ける相手が、確かにいたという事

・アイマイピクチャ・
憧憬にトレモロが強く混じって 二人は今日迷子になって
サヨナラを言い掛けて また少し笑う毎日
朝なんて来なくていいんだ
ねぇ、例えば僕が曖昧なままだとして それでも何か口遊むのかな

君に内緒で君を連れ出す

・週末転寝幻術士・
青赤　01　まだ全部溶けないまま
憂鬱溜め込む　シャボン玉　日が沈む
霞む道　嫌い　もうこのまま消えたらいいのに
週末　転寝　誰でも夢を見る

踊り続ける架空の感情

・Ms. Gray・
ヒラリ、紙が擦れる。何でもない在り来たりな話。
この記憶は君のですか。　「そうだといいね」
次のページへ。
クルリ、手のひら返し。何でもないよくある話。

誰にも聴いてもらえないなら、生まれてないのと同じ

・幽霊音街・
勝手に変換された「自分だけの言葉」は雑音になって遥か彼方を嗤う
もう何百回目かの「こんな筈じゃなかった」　人工の約束から目が離せない
聴いてくれなくていいとか　埋もれてしまっていいとか
僕じゃない僕が歌う　どうしようもないな　ないな

ちょっとした違和感すら無いくらいに

・透明色、涸れるまで・
そろそろ弦を張り替えなきゃ。雑音が浮かんで消えた。
続きはまた今度にしよう。午後から予定があるんだ。
いつも同じ気持ちだから、使うコードも同じでいいや
時計は１０分前を指した。夏の合図が聞こえた。

答えは「約束」の下、君の後に

・彼女の推理は当たらない・
目が醒めて此処は何処
約４分間の白昼夢
にじむ青の束の中にある
名前の無いぼやけた楽譜

この嘘は、絶対にバレない

・嘘染みランジェリ・
不快なリズムに抱き締められたから　当分まだ、サヨナラが言えない
月明かり、透明の下　心臓２つ重ねて揺れた
呼吸に合わせて目を閉じる、ゆらり
叫ぶような、泣き声にも似た声に　絡み付いた銀の糸

僕はあなたの「痛み」だ

・ドロル・
雲が落ちた　二人だけの痕　また溶けるように眠る
電線が邪魔をした　線の物語「ここはいい音がする」
踊りだした 有限のリズム 尽きるまでここで笑おうか
迷いこんだ 嘘つく度言う「ねぇ」 夢をみてただけ

夢を見た。目を瞑っていた事を思い出した

・夢喰い吟遊・
古い感情思い出した　宙に消えた白い夢
追いかけ方解らずに　グルグル　ベッドの上
君に言ったつもりの言葉は　深い深い声の底
僕らしかいない街の中　パジャマのまま手を繋いだ

何を忘れたのか、忘れた

・レトロノイズ囁くように・
簡単な朝は薄いコーヒーに流されて　砂糖は入れない　なんとなく　なんとなく
優しい距離にもう何度目かの空しさ受け入れて　今日も世界は廻るらしい
不規則に振動する違和感に　気付く暇も無く　乾く音　暮れてゆく
白く濁る耳障りな雑音無視して　また世界は始まるらしい　

原因不明のモヤモヤ

・ヒツジサイレン・
あぁ、いつもより眠たいな　よく晴れた向こう側
窓越しの青の隙間　目を閉じた
テレビと夢の見すぎ　ぐらついた僕の視力
このまま消えちゃうのかな　なんて

先頭って大変

・ライオンアウター・
花形なんて柄じゃないけど　みんな期待してくれるから
勇気出して僕は吠える　おぉん　おぉん　おぉん
それっぽくたてがみ振りかざす　弱虫・怖がりの塊
どうしようもない僕だ　おぉん　おぉん　おぉん

さぁ、踊ろうか

・Liz-3rd‐N・
錆び付いた五感に　誰かの声が響いてく 舞い上がった空想から　切り返して急降下
電光石火の向こう側　迫る0.2秒　とめどない火の粉は　青く白く
雨降りDrop鼓膜揺らして　宿り木Louise感情眩んで　何処かで雲の割れる音　耳澄ませ
鳥籠カラ抜ケ出シタラ　誰ヨリ早ク飛ビ廻レ　歪んだ世界が始まる