投稿作品10
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師走の小雨が明かり取りの窓を鈍色に霞ませる。夏の
弾む足取りとは少し違う、堅実だけれど早まる歩調がイ
ルミネーションをカメラの絞りにかけた様に明滅させ、
薄く瞬く様は恰も銀河鉄道のようだ。
小学校の低学年の頃。まだ髪を左右に結い、世界が便
箋とマザーグースの狭間にあった時代。来客がショウ・
ウィン...My Mont Blanc aux marrons Stories
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自分が彼と実際に話した記憶はたったの1度きりだったと思う。
そんな彼のことを一々記憶に留めていたのはその内容もさることながら、
優等生を貫いてきた自分が人生で唯一、担任の教諭に呼び出され、あま
つさえ持ち物を没収された後に付き返された現場での出来事だったか
らに他ならない。
職員室の...楽園と嘘
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「誰も来ないのにとても素敵なリビングがあるのよ。可笑しいでしょ」
母はそう言ってこの十畳ほどもある光豊かな洋室をたった一人で慈しんでいた。
朝、決まった時間に目を覚ましてはテーブルクロスを替え、棚を磨き、掃除機を
走らせ、観葉植物に話しかけ、花は季節のものに常に変えていく。
大きな内倒し窓が...素敵なリビングの使い方
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ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。 ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。
約束したこと。
ときどきわすれる、おきてがみのことば。
いいよ。
かわらないでいること。
…そんなの、できない。
わたしもかわる
あなたも、きっとすこしずつ。
...リンカーネーションを聴いて。
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私って子供だったりするのかなー?レンとかは日頃から確かに私をアー
パーとかガキ呼ばわりするけれど、レンより遅生まれで知識が少ないハ
ンディの所為だって割り切り事項の筈だった。つまり運命の悪戯とか、
ツイてないなっていう問題。でもぶっちゃけもうコレ限界きてるんだ。
脱却したい。アニキ面のレンを一回でい...大人だから!
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最近気づいたんだけど、私は少し長くて器用な手指が好きらしい。
シャープ持つ手、大富豪で遊ぶ手、アルトサックスを持つ手指。
もちろん、頬杖ついて動かない時にだって、私は彼の。
…つまりはそばにいるレンの手指に見とれてしまう。
今日は風がさして時折寒い。
レンも
『さむ』
って言ってポケット...指先テンプテーション
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じっくりと煮込んだポトフが出てくる食卓。
少しの胡椒とカルダモンのスパイスたちが一家の食欲を
はちきれる程くすぐり続ける。
カイトが食事当番の日だけは、誰が召集をかけずとも
自然に皆がこの食卓へと足を運んだ。
彼の手料理はとてもヘルシーで、そして爽やかだ。
自然野菜に地鶏、華やぎ...ビター・シュガー・ラブ
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メモリ領域に刻まれた管楽器がアッパーなToy-box-musicたちと
遊び終わった11時00分。
マスターやミクねぇに軽い挨拶を交してからが、今年最後のわたしの
本番。
pixivから選択DLしたコス選びに手間取って見上げたタイマーの時刻。
早くも11時20分。
───これって、大...初詣。
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10月の寒空の下って、フツーは二人で突っ立ってるのに向いてない。
わたしはハッキリそう感じてた。
何を話すでもなく、空の下には家のテラスで佇むわたしと、同じ顔した双子の弟鏡音レン。
何のためにここにいるのか、って言われたら全然意味分かんないから…パス。
…そういえば、確かこういうシチュって大...すきのかたち。
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とんとんとん。
ネギを刻む小気味の良い音。
包丁とまな板が立てるリズムって結構いい音だと思うな。
とんとんとん。
ミリ単位で刻まれていくオニオンブロック。
汁が飛んでも俺は泣かない。
ゴーグルつけて準備は万端、キアイ満点で俺はネギをやっつけていく。
どうだ、もう終わりかよ?…最後...スパゲティ・スパイラル。