Novel

「遊び愛」
知らないふうな顔をして
重ねる手と手はズル過ぎるね
トロロと溢れる飛び出す脳髄
僕のことなんか好きにして
うずく胸から教えて
手探りまさぐりの未知の感覚は
周回軌道にまかせて
脈々心拍数が全開！
ハイウェイみたいにトバして...

僕を笑う声と
その後ろでそれを笑う声がする
または隣でそれを笑う声がする
そのまた後ろで・・・
(または隣で・・・)
そのまた後ろで・・・
(または隣で・・・)
笑う僕がいる
君の泣いた声と
その後ろでそれを笑う声がする...

まぶたを閉じたような暗闇にも慣れて
絶望とも少しは仲良くなってきたころ
当たり前のように君は隣で
僕の名前を何度も呼んでたんだ
まぶたを閉じたような暗闇も彩りを
取り戻すことはいともたやすいな
あまりに単純な僕の心は
君と生きることに飢えていたんだ
本能のままに小さな嘘をつきつづけて
汚れてしまった...

教室の隅っこでひっそりと
見つからないようにと生きてきた
日の光が注ぐ晴天でも
灰色に澱んだ曇天も
何でもないいつもの日常
僕が暮らしてる世界の事情
これ以上はなんも変わらないだろ
どうして僕は泣いてんだろう
空っぽなのに虚しくて
そうしてあふれでたこの涙の...

心があるから言葉があり
言葉があるから傷つけ合う
傷つけ合うからそれを嫌い
そうならないように大人になる
大人になるうちに忘れること
忘れたことだけは覚えていて
思い出せなくてもがいていた
次第にそれすらも忘れていた
そうして出会えた君に僕は
ありふれた確かなことを言うよ...

まぶたを閉じたような暗闇にも慣れて
絶望とも少しは仲良くなってきたころ
当たり前のように君は隣で
僕の名前を何度も呼んでたんだ
まぶたを閉じたような暗闇も彩りを
取り戻すことはいともたやすいな
あまりに単純な僕の心は
君と生きることに飢えてたんだ
本能のままに小さな嘘をつき続けて
汚れてしまった僕の...