辺々あいら

[A]
部屋の中はがらんどう　カレンダーは真っ白だ
コマンド欄、文字ハ出ズ　下駄箱は一足だけ
[B]
炒飯食べよう
[サビ]
混ぜ込んだら分からない
明日にはもう分からない
ゴチャゴチャでも構わない
意外と美味しく頂けるからさ。...

夜。
夜とは闇。
ひたりひたりと、音も立てずにそこに居る。
わたしはひとり歩いている。
紛いの明かりが照らす夜道。
闇とは静。
楽の無い音だけが、しずかに遠くで鳴っている。
音。
どこかの家の冷蔵庫が動く音。
音。...

どうも柄付き携帯です
略して名前はガラケーです
ごめんね嘘ですホントはね
あんまりよく覚えてないのさ
やすい！かるい！わかりやすい！
そんなをこんなをモットーに
今日も進むぜ旧懐道
※とってもかわいいガラケーさん！
ふところあったかガラケーさん！
電磁波の量が圧倒差！...

[A]
一番ステキな手紙を送るよ
君が待ち望んでるような手紙を
一番ステキな言葉を贈るよ
どこも角が立たないような言葉を
[B]
昨日より今日のが　今日より明日のが
もっともっと君に近づいているよ
明日より未来に　未来の向こうに
きっとずっと幸せな日々がある...

[A]
ちっちゃいころからいっしょのキミが
ちょっとだけ遠いヒトになりました
きょーはその記念日となったので
苦手なたんさんジュースのみました
[B]
キミのことは悪からず
憎からず思っている
だからそのしあわせを
妬むようなまねはよくないんだ...

[A]
アイシテイルと囁きます
愛しいから手をつなぎます
幸せだからキスをします
そのさらに次のこともします
[A]
永遠の愛を誓います
愛の結晶も出来上がり
これほどに幸福なことは
世界のどこにもありゃしません...

[A]
明かりが白を照らし出している。
夜空が黒を映し出している。
吐息が白く染めあげられてく。
あの日が黒く塗りつぶされてく。
[B]
それで、今、手をにぎって、
悲しい、悲しい言葉を、言うよ。
[サビ]
それは　君が　ずっと求めていたもので、...

どこから来たのですか　どこへ行くのですか
答えられなくっても　生きていくのですか
それを知っているのは　もしやアナタですか
そうではないのならば　どこにいるのですか
彼は生きたのですか　やがて逝くのですか
理由を知らなくても　続きができますか
それを知っているのは　もしやアナタですか
そうではないの...

[A]
話を聞いてほしいの
話を聞いてくれるの？
話がしたいのだけど
話し方がわからない
[B]
名前を呼んでほしいの
名前をねえ知ってるの？
名前を教えたいけど
名前なんてわからない...

[A]
『誰かの笑ってる声が聞こえている』と
私は俯いて道を横へと逸れた
[B]
映るコンクリートは冷たい色して
何も感じないように、目をそらした
けれど
[サビ]
私の言葉、聞いた　あなたが少し笑って
その笑顔は他の誰とも違っていたの...

[A]
例えば幼い一人の少女
愛した人のために身を捧げ
例えば数年育った少女
愛されたいと願ったとしたら
[A]
例えば想い続ける少女
彼のもとへと向かったとしても
例えばそんな一人の少女
もう伝える術も持たなかったら...

[A]
世界がまっさかさまで
地球儀はちゅうぶらりんで
僕はおっこちるの
とんとんととん
[A]
あの子はやっぱり好きで
あいつはだいっきらいで
すっぱりわけちゃったら
しあわせだね。...

[A]
ゆるゆるり、ほどけていくような
ふらふらり、さまよいつづけるような
きらきらり、何かが光ってる
少しばかりお散歩しようかな
[B]
嫌なことは
辛いことは
悲しいことは
今は、忘れていられる...

息を止めて時を止めて
ひとつ吸って吐いてそのまま埋めた
君を埋めて僕を辞めて
ひとつ裂いて取ってそのまま捨てた
心音すら聴こえないようなこの静かな世界で
僕の放った言葉は空に
溶ける間もなくどこかへ
消えてく
君に言おうと口にしたこと一つ一つ
本当は全部嘘なんです...

[A]
手を伸ばす。
届かない。
どこかへ消えてく。
走った。走った。
ダメだった。
前へと、前へと、行きたい。行けない。
だったら、だったら、
じゃあ戻ろうか？
[B]...

いつか過ごした日々の中で
あったはずのものが消えてった
だから吐いた息を固め
代わりのものを形作るんだ
いつか追ってた夢は何処へ
あったはずの未来消え失せた
だから吐いた息で僕は
欲しい物を再現したかった
僕の呼吸が苦しくなるほど
君の鼓動が懐かしくても...