ヨハネの投稿作品一覧

セーラー服が　ひらり目を引く
あら？こんにちは　「初めまして」ね
可愛い耳を　ぴくぴくさせて
その表情(かお)の下　とても醜いわ
汚れた服を　身に纏っても
輝きを増す　アナタの瞳
夢を見てるの？　哀れなことね
きっと私達　交わることは無い
退屈な日常も　継母のお小言も
全部全部ミルクティーに溶かして...

緋色の花びら
手のひらに
ふわり　舞い降りて
燃え尽きた
月が照らす
桜の下
君の笑う
顔が見えた
星が照らす
桜の下...

星も疎(まば)らな夜明け前
貴女の顔がちらつくの
どうしようもなくて
ただ俯いてる
吐き出せない言葉は
貴女の幸せだけを
願ってるつもりだった
それでも・・・
強く強く抱きしめて
甘い甘い口付けを...

何度も繰り返す 変わらない日々
血が滲む 指先で 空に描く
幼き幻想
全て失われる　月明かりが
照らす世界
僕は　一人きり　目を逸らして
生きているの？
溢れる言葉は
行き場を無くし
溢れる涙も...

重ね合わせた　誰かの手の
感触さえも　思い出せない
　
言葉は既に　意味を無くした
明日は永遠(とわ)に　来なくてもいい
どんなに世界が　変わったとしても
泣くことも笑うことも　もう出来ない
瞼の裏に　閉じこもって
無限のモノが　耳を擽った(くすぐった)
どこまでも白い　非現実の中...

その言葉の裏側は
いつでも僕を傷つける
分かっているはずなのに
いつも味わう喪失感
世界の崩壊の音がする
ああ　このまま終わらせてしまえたら
僕は一人　涙流す
この涙もいつかは砂に変わる
何も知らぬ　君を想い
この空に祈りを捧げようか...

深い黒の中
一人佇んで
ここが何処なんて
考えなかった
誰もいない
この世界には
私だけが
いればいいんだ
誰のことも信じずに
誰のことも疑わない...

ああ　貴方の肉体(からだ)を求め
腕を伸ばすは愚かな者達
ああ　私が守ってあげる
今は静かに眠ればいいわ
甘い甘い蜜滴る
魅惑の果実は
深い深い森の奥の
私の家の庭にあるの
もぎ取らないで　青の果実は
穢れ知らぬ　天使のよう...

モノクロなこの世界で
ただ空だけが青かった
それは僕が生み出した
唯一の色だった
透明なレンズ
外せないままで
泣いてはいない
だけど少し何処かが痛むんだ
空の向こう側へ消えてゆくのは
孤独な僕の青春デイズ...

自分を殺してあなたには何が残っているの？
私から見ればあなたはただの牢獄ね
さあ　手を伸ばして
自由になりましょう
あなたへじゃないわ
牢獄の中の夢見る少女へ
もう何もあなたを縛るものは無いわ
理性という名の手錠引きちぎった
欲望に満ちた身体震わせて
一人楽しく遊びましょう...

a)夜中の１時　真っ暗な部屋
光るケータイ　そこで目覚めた
何をしていた？　何を見ていた？
『新着メールは　ありません』
b)無表情な文
伝わらない思い
ああ　どうすればいいの？
s)たった一言が言えなくて
こんな物に　頼ってる
電気で動いてる　この玩具(おもちゃ)は...

誰もいない受話器の向こう
問いかけた
「私はここにいますか？」
答えはNO
バラバラに砕け散ったビーズの指輪は
まるで未来の私みたい
誰もいない受話器の向こう
問いかけた
「私を知っていますか？」
答えはNO...

「諦めないで」
その言葉だけを信じて
傷ついても　すぐに元通りになるわよ
夢　希望　あなたへの想い　再生
「終わらせないで」
まだゴールを決めないでよ
再び拾い上げられるのを待ってるよ
夢　希望　あなたへの想い　再生
全てのものに終わりは無いよ
壊れては元に戻るんだ...

今宵も街は光り輝く
眠る事を忘れたのかしら？
眠らないと始められないわ
絵本の中のあの物語
棺に横たわる
彼(か)の骸のように
安らかに清らかに眠りたい
薔薇のアーチを抜け
私の元へ　王子様
おんぼろ月明かり...

絡まった髪を　切ってしまえたら
どれだけ自由に　生きられるのかな？
温（ぬる）い風と冷たい人間（ひと）が
心乱すの
遠くの光に手を伸ばす
でも触れられないよ　臆病な僕には
「サヨナラ」と別れ告げたい
でもいつも隣にいるんだ
何も教えてはくれない
その感情はスパイラル...

逃げ切れた　逃げられた気になっていた
逃げたという事実から逃げられやしないのに
孤独の縁で
一人泣きじゃくる
下手な演技は
もう止めてくれよ
全て消えて　二人きりの世界
僕に助けを求めてよ
また君は逃げるのかい？
被害妄想　まだ続けている...

最後の楽園を求め
私は旅に出る
灰色の世界
雁字搦めの毎日
人の目ばかり気にして
生きるのはもう嫌なの
制服脱ぎ捨て
荷物は無し
さあ　行きましょう
最後の楽園を求め...

水に溶ける青空
風に壊されてゆく
誰も気づかないけど
時は流れてゆく
水面に映る空が消えてく
手を伸ばしてみたけど闇に呑まれそうで
深い水の底に
手を伸ばせたのなら
こんなに空しいと
思うことも―...

この世界に君がいて僕がいない
それが当たり前だというのならば
僕は君の幸せだけを願おう
昨日までの日々は
もう戻ってこない
知ってたはずなのに
今更傷ついて
一人で嘆いてる
君は見たくないんだ
灰色の空　泣いている...

光る　光る　無数の目玉
きょろり　きょろり　私を見るよ
さあさ　今日も　誰かのために
悲しい　歌を　歌いましょう
絶望と恐怖に満ち溢れた
最低なこの歌に
多くの人が涙する
―涙するだけ
鳥籠の中の哀れな歌姫
翼は朽ちて　飛ぶ事忘れ...

嘆きの森の奥深く
美しき獣住んでいた
人々に忌み嫌われて
孤独感じながら生きてた
友達が　欲しかった
一人きり　寂しくて
駄目だった　人間は
彼の食事となってしまう
人喰ラウ獣はいつも鳴いていた
「誰か　誰か　友達になって」と...

乾いた唇の隙間から
零れる言葉に真はあるのか
見えない偽りの檻の中
変わらぬ風景を見続ける
真紅の川の中
いつか見た風景と
ともに溶けていけると
密かに思いつつ目を閉じる
からくり人形が街を彷徨う
ぜんまいが錆び付き　折れるその日まで...

空が見えない　青い水中
私の思い　混ざってしまえ
a)冷たい口付け　つまらないわ
香る手のひらで　触れないでよ
b)貴方の眼が
貴方の口が
貴方の肌が
大嫌いなの
s)空が見えない　青い水中
私の思い　混ざってしまえ...