大食漢ドクロ

巻き起こせ
そこに潜む意図　砕くため…
我知らずのいまに　おとされた
英霊の謳声　冷えていく…
誰かが　書き残した
古の淵に埋まる　創（きず）
沈みゆく　意思のかけら
それなのなら　掬え！
巻き起こせ　そこに絡む糸
裁くための戦乱...

重く覆い隠す　暗幕開けてみても
閉ざされた闇の中　筒の中の世界
遠く揺れて見える　陽（ひ）の光の奇妙さよ
届け　届かぬ　かたい手伸ばして
何もかも変わったり
くるり　くるりと　瑠璃の世界
華やかな　音を奏でて
しゃらり　しゃらり　踊り…
満開
くるくるまわる　万華鏡の世に...

静かな鼓動の中に生まれた
軽くて深い音色のような
途方もなく高いあの空の
綺羅星みたいに曖昧な呼応
浮かれた声ではしゃぐ少女の
足下に伸びる濃い影
僕らは探る
僕ら弄（まさぐ）る
ヘドロのような　泥沼の中
僕らは勝る...

天下も泰平なこの世の中に
正義のいるよな場所はない
「こっちは規定通り
そっちの正義を取り下げて」
どっちも正義同士
どうしてぶつかる？
正義の因子は散って行った
各地に根を張り　生きるために
天下も泰平なこの世の中に
正義の要るよな場所はない...

さても愉し　ここは常世
煽れ煽れ　名酒・鬼搾り
子守と聞け　鵺の調べ
競り立つ崖も絶景
騒ぎ通し　ここは常夜（とこよ）
あざれあざれ　てんてんと
月は無情
棄てられた子　まだ冷たい夜に
囚われた心が　悲しんでいるだけ
さらば菜花　散りかけ...

無意味な現状　無慈悲な日常
君と出遭う　午後
半端なラップ　繁多なタップ
意味も知らず　惰々
流行りの噂と　忘れられるだけの日々
『だけど、今、』
君と行き違う
『だけど、今、』
君を見つめてる
『もしも、今…』...

それは遠い昔に　読んでいた　こども絵本のようで
やわらかくてとろとろの　甘いお菓子みたいなの
それはそれはかわいい　お花ばかり集めた
そう
それはそれはうつくしい　妖精たちの庭園
ああ　おさない頃
ねえさんがいうことを
ああ　ぜんぶ信じ
うたがわなかった
それは遠い昔に　聞かされた　カタストロフのよ...

監獄の淵で
夢が泡となる
それはぬるい　生ぬるい絶望
慟哭も朽ちて
枯れ果てる眼
日々は遠い　届かぬ夜明け
『時が戻るなら　間違わない　次は』
それは浅はかな答え
鬼との出逢いで
求める未来（あす）を手に入れるために...

午前0時の郊外は
街灯もなく息を潜める
月が照らすシルエットは
焦げた闇色　ただの平たい舞台セットなのさ
一枚のディスク　時代遅れの装置
詰め込めるだけの装備
鎖切って飛び込む　廃墟
錆びれた電子網　廃れたオートシステムが
俺たちを　奮わせる
さあ　High BeatにSHOW TIME！！...