ララララ
ラララララ
ラララララララララララ
ゆらゆら
ゆらめいて
電車に揺られ


窓から差す光の
正体はきっと昨日の
続きを知らせるための
世界からのおはよう
ベッドから起きる足音
袖を通す擦れた音
また今日が始まる合図
おはよう

ゆらゆら
ゆらめいて
電車に揺られあの場所へ
ふわふわ
浮ついて
足が飛び出す
いつもの
日常と
変わらない日々なのに
どきどき
胸が高鳴る

ひとり歩く河川敷に
背に差す夕日のオレンジ
伸びる影の長さに
今日の終わりを感じる
ふたり歩く河川敷は
オレンジのシャンデリアが
駅までの道しるべ
また明日

春風
花が舞う
突風のように過ぎ去る
夏色
指先に
残る火薬の香(こう)
秋のように
色づくは
頬の紅葉始まる
寒空
冬の匂い

とまどい
焦り絡まる
日々と日々
誰に気付かれることなく
過ぎていく
過ぎ去ってく
昨日に置き去りにしたまま
前を向いて
上を向いて
羽を伸ばし空へ飛んで
今日を越えて
明日に向かってく

夜風は
向かい風
前髪を少し崩してく
見上げて
気がついた
星が照らす道
家まで
向かう足
明日(あす)の扉を叩くまで
眠気
ランプを落とす
おやすみ

小鳥の
さえずりと
朝日のカーテン目を擦る
新しい
洋服は
私を飾る
眩しい
１日の
始まりの光の火は
わたしの
背中を押す