「ただいま」

有紗が帰って来た。
しかもフラフラだ。

「マスター大丈夫ですか?」

カイトが近付いて来た。

「俺に触れるな!」

パシ
伸びて来た手を思わず払った。
しかも、殺戮モードが出た。

「マスター…?」
「あ…嫌…ごめん!!」

有紗は自室へ逃げるようにその場を去る。

「マスター、待って下さい」
「嫌、嫌、嫌ぁ!!離して」

パニックに陥っている。
力を使った後、なってしまう症候群。

「おい、誰だ?」
「黙れ、亜種。有紗はどこにいる?」

有珠が近付いて来る。

「こんの、バカ!!俺からいきなり離れんな」
「いや…!離して!!」
「アホが。俺だっつーの。おい、KAITO」

有珠がカイトを睨む。

「はい?」
「有紗がいつも飲んでる薬はどこにある?」
「テーブルの上にあります」

有珠は薬を取ると、注射器に入れる。

「薬を無理矢理溶かしたから、効くのは遅いが仕方ない」

腕に刺す。

「…」

次第に静かになる。

「りーちゃん?」
「目が覚めたか?さーちゃん」

有紗はムクリと起き上がる。

「マスター、この方は?」

カイトが聞く。

「双子の妹よ」
「有珠だ。さっきはスマンかったな。急いでいたもんだからよ」

カイトが口を開く。

「マスター、さっきの事について説明して下さい」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

新しい生活___真実への一歩

地味に続いてます

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投稿日:2010/02/12 23:05:22

文字数:561文字

カテゴリ:小説

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