私は幸せな女の子
舐めてる飴に味はないけど
口の中で転がり溶ける
飴を楽しく舐めていたのよ
あるとき私は友達と
飴玉を取り替えっこしたの
包みを開けて口に含んだら
舌の上で甘く弾けた

もう一度舐めた私の飴は
やっぱりなんの味もなくて
転がすこともなく噛み砕いて
口には血の味が残った
どうしてあの子の飴は甘いの
私の飴は甘くないの
あんな甘さを味わわなければ
こんな惨めにはならなかったのに

世界が零す情報の雨
上を見上げたら目が痛くなる
屋根の下に隠れさえすれば
現実に濡れることはないの
あの子の幸せなんて知らず
私は幸せでいたかった
土砂降りの世界を生きる中で
俯いて歩いてはいけないの


僕は幸せな男の子
飴が甘いのは当たり前
いろんな味混ざり弾ける
飴を楽しく舐めていたんだ
あるとき僕はさ友達と
飴玉を交換こしたんだ
無機質な白いあの子の飴は
全く、味がしなかった

もう一度舐めた僕の甘い飴
舌で踊る罪深い味
頭の中に浮かぶあの子の表情
罪悪感で胸が軋む
どうして僕の飴は甘いのに
あの子の飴は甘くないの
そんなことをさ知っちゃった僕は
どんな顔して過ごせばいいの?

僕を鞭打つ情報の雨
足元に水溜りの鏡
わずかに映り込むあの子の影が
網膜に染みつき離れない
無知であることが罪というなら
罪人と罵ってください
なんにも気づかずにいられたなら
こんなに傷つかずにいられたよ


何も知らずにいられたなら
それはどんなに幸せだろう
でも無知が生むその幸せは
不幸せを知らないから
知ってしまったあの子の飴の味
知る前にはもう戻れない
あの味を もう一度 もう二度と
味わいたい 味わわせない
転がり 混ざり 溶けて 弾けた
私たち 僕たちの 2つの飴

雲の切れ間から射した太陽
空に輝くの虹の光
世界が零す情報の雨
上も下も向けやしないから
前を向いて歩くしかないんだ
優しく繋がれたあの子の手

雨宿りはここでおしまいだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雨と無知の罪人 (歌詞)

「雨と無知の罪人」の歌詞です。
作 : 音海もと(Otomi Moto)

閲覧数:85

投稿日:2023/03/15 13:46:03

文字数:822文字

カテゴリ:歌詞

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