住み慣れた町を包む蝉の声
その歌は何を思って奏でてるの?
蒸し暑い夏の朝に響いたのは
無邪気な僕の「行ってきます」の声

当たり前だと思ってた日常は
昨日までの思い出でしかなくて
君がいなくなった空っぽの部屋で
僕は一人泣き叫ぶだけ

後悔の味が溶けた涙の雫は
いつもの何倍もしょっぱくて
君のいない夜を僕は知らない
僕はこれからどんな顔して生きればいいの?

冷房の効きすぎたバスの中で
突然の腹痛を掻き消したLINE
スマホを開いた指を震わすのは
明るい友達の「おはよう」の声

ありふれた家族らしい日常は
明日からの僕らには来なくて
君がいなくなった空っぽのベッド
もうすぐそれもなくなるんだ

それでも僕が泣くのは今日で終わりだよ
悲しい気持ちは拭えないけど
君のように前向きでいたいから
僕はこれから明るい顔して生きていくの

僕が憧れ続けた君は
太陽のような人だった
僕はもう君に照らされる月じゃない
今度は僕が太陽になってみせる

だから
もう僕は過去を振り返ったりはしない
僕が見上げるのは未来だけ
君のような太陽になりたいから
僕はこれから笑顔を灯して生きていくの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ソレイユ

祖父が亡くなったときに書きました。
祖父は俺が世界で一番尊敬している人です。

閲覧数:(計測中)

投稿日:2024/07/16 13:16:57

文字数:491文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました