「お早うございます、マスター」
「……お早う、カイト」

カイトがこちらを向き、挨拶をする。

「何…見てるの?」
<また、殺人事件が発生しました>

テレビから女子アナウンサーの声が流れる。

「殺人事件?」
「みたいですよ。犯行手口が同じだから同一犯の可能性もあるみたいですよ」

凶器は刃物。
死体は皆、首を斬られて即死。

「…犯行現場、有珠の家の近くだ」

夢を見ている気分だった。

<今、入った情報です!同じ手口で未遂事件が起きたようです!被害者は、葉山有珠さん…>

夢だと言って欲しい。

「う…ぐ…」

胸を抑えて倒れ込む。

「マスター!?」

カイトが慌てて近寄る。

「はよ…ってマスター!?」

アカイトも近寄って来る。

「く…ぅ。有珠が…早く病院にっ」

心臓が痛い。
なんで…なんで!!

「マスター落ち着いて下さい…」

帯人が有紗に抱きつく。

「!……はぁ、はぁ」

急に包む温もりに我に戻る。

「ごめん…」

有紗が帯人の腕の中でシュンとなる。

<あはは!!傑作だね?有紗サマ♪>

プログラムが一定の空間に集まり、実体化が始まる。

「っ!ステージプログラム発動」
<痛い痛い~!空間を遮断するなんてぇ>

夢羅が現れた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

新しい物語___きっかけに過ぎない事件

有紗の双子、有珠が被害を受けました

有珠が被害を受けると、有紗にもダメージ受けます

閲覧数:181

投稿日:2010/02/13 22:38:27

文字数:535文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました