とある家独り 涙する少女
きっと そっと ずっと
見守ってた魔女は
「あなたもパーティーへ 行かせてあげましょ」
言って 立って パって
魔法をかけた
見違えた少女 鏡に映ってる
金色(こんじき)のドレス姿
見て涙 拭いた
時間はあまりない
駆ける シンデレラ
暗闇の中 ただ光差すほうへ
運命にあらがい始めだした
彼女に 魔女が ただ微笑む
やっとの思いで 辿り着いた場所
時 をき ざむ
時計だけ響いてる
間に合わなかった 人気(ひとけ)ない広場
どこ そこ ふっと
現れた人
「おどりませんか?」と 彼女の手をとって
誘う王子の目を見て
また涙 こぼす
夢見たその人と
踊る シンデレラ
世界は二人だけしかいないようで
「もう離れたくない」想い殺し
彼女は 言った 「ありがとう」と
気づいてた
触れてる ぬくもりも
つくられた 優しい
幻想と
時計の鐘の音が 響く広場
そこには
魔法が解けてただ少女だけの姿
精一杯の笑顔で
立つ 灰かぶり
「もう大丈夫 この思い出一緒なら
一人でも歩いていけるから」と
どこへ ともなく 去っていった
Cinderella stands alone
やんねさんが歌詞を募集なされていた曲に投稿させていただいた4作目です。
http://piapro.jp/t/a-tz
話としては良く使われる(?)「シンデレラ」をベースにしたアナザー・ストーリー的な物語で、テーマは「御伽噺のように何もかもは上手くいかない世界で一人の少女が何を考え、どう生きていくか」です。
曲を聴かせていただいて、ふと、「ダンスを踊っているみたいだな」と思ったことから始まった詞なのですが、ただの御伽噺にはしたくなかった事、「曲の持つ力強さ、どこか悲しげな雰囲気を上手く生かせたら。」と思った結果がこうなりました。
あと、描写にもかなり気を使ったつもりです。細かい表現の違いが何を意味してるのか考えてみたりして、楽しんでいただけたらと思います。そして「頭の中でシーンが浮かんでくる」ようになっていたら嬉しいです。
題名ですが、「stand」は英語で「立つ」という意味のほかに「耐える」という意味もあるそうで、「これまでずっと継母と義姉たちの暴虐に独りで耐えてきた」、「これから独り立ちする」灰かぶり(=シンデレラ)という二つの意味でとれるようにしてみました。
今回この歌詞を書くにあたり、原作の方を改めて読ませて頂いたのですが、いくつか種類があったようで細部の違いを読み比べるのが楽しかったです。ちなみに、この物語はそれぞれから印象強かった箇所を所々編み込んでいたりします。
さてさて、ここまでかなり長くなってしまいましたがご精読ありがとうございました。それでは。
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