ここは光の射さぬ悲しみの裏通り 青息吐息の絶えない通り
今にも消え入りそうなランプを提げて 僕は今日も靴音を鳴らす

<間奏>

ここは光の射さぬ諦めの裏通り 溜息混じりの冷たい通り
暗いステップをなぞる僕の足音に 歌をのせた盲目の少女

君と歌う声が 僕の灯火を明るく燈す
花が咲く様に笑う君と2人で この街を逃げ出そうか

今宵君の手を握り締め駈け出した 夜汽車の汽笛が響く
明りに誘われた影の追手を撒いて ランプの灯は激しく揺れる

<間奏>

暗闇に現れた物憂げなリズム 冷えた指先を包む暖かな手
優しい声のする方へ顔を向ける 目を塞ぐ包帯が涙で濡れた

この手を握り返せば 間もなく始まる逃避行
ジャズのリズムを刻む2つの足音が 強く弱く響く裏通り

今宵君の手を握り締め駈け出した 夜汽車の汽笛が響く
明りに誘われた影の追手を撒いて ランプの灯は激しく揺れる

夜汽車はゆっくりとシャフトを軋ませる 2人を嘲笑うかの様に
闇夜に汽笛を轟かせて車輪は回る 扉まであと1小節

影の追手はランプに群がり灯を食い荒らす せめて君だけは逃げ延びて
1小節が足りないのなら僕が埋めよう 抱き上げた君は軽かった

この声よ君に届けと必死に叫び続ける 徐々に離れて行く距離
夜汽車が速度を増してレールは高く鳴く 「またいつか2人で歌おう」

あなたの手を求めて暗闇に腕を伸ばす 呼ぶ声は車輪に掻き消えて
次に会えた時には2人で歌いましょう 終わる事のない輪廻の歌を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

鬱街逃避行

自作の曲に歌詞をつけるべく半日で書きあげたシロモノです。
当初の歌詞から大分変わりました。
なんか歌のストーリーがループしそうな感じだったので
イイジャンソレ!と思わず路線変更をw

8/11
題名決定

閲覧数:117

投稿日:2010/07/28 23:50:29

文字数:631文字

カテゴリ:歌詞

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