ひとつ飛ばし隣の席 僕を見ない横顔
K20折れたチケット 終電をなくすには早い
プライドの上映会 無声のレイトシネマ

フィクションが現実を噛む リアリストは泣きだす
縋りつくならお静かに 君だって分かるはずだったろ
エンドロールまで誰もが ひとりきりのモノローグ

大人になった僕らが いつまで大人でいられるかって
子供みたいに泣いたあと それでも涙は強い藍だった

誰をなぞって生きていこう 情けないな今だって
もういないいないものばかり 映さないでこんな笑顔
向こう側でまた君と踊ってるロマンス
嘘を被って生きていこう 他愛ないな今だって
もういないいないものばかり 感染さないでよその涙
遠い僕を見る君とおひとりさまシネマ


気の抜けた炭酸水を 手放せないほどの夢中
K22から見ていた 届かない空白をふたりに
ジレンマの上映会 無言のゾートロープ

ふたりきりでも僕らは ひとつに成れずにひとりずつって
孤独みたいに喚いても 残した2枚の紙切れに澱む

誰を庇って生きていよう あどけないな今だって
もういないいない僕ばかり 触らないでそんな笑顔
向こう側でまた君だけ侵すハレーション
嘘を飾って生きていよう やるせないな今だって
もういないいない僕ばかり 障らないでよ胸のとこ
遠い昨日を追う君は


君の嫌いなフィルムを焼べた
君を嫌いなあの日を焼べた
ふたりはもう ふたりはもう
これからもひとりずつだ


誰をなぞって生きていこう 情けないな今だって
もういないいないものばかり 映さないでそんな笑顔
向こう側はまだ君と踊ってるロマンス
嘘を被って生きていこう 他愛ないよ今ならば
もういないいないものだけを スクリーンは繰り返して
遠い僕を見る君を残してさよなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

レイトシネマ

君の好きな映画を観よう。

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投稿日:2023/07/25 23:43:28

文字数:743文字

カテゴリ:歌詞

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