おとぎ話の終りに


(口笛の前奏、3~4歳くらいの女の子の笑い声)

「もっとおはなしをしてよもっと」と
私の顔に手を差し出すお前
私は話をやめることが出来ずに
また、静かに語りだす

春の日差しがおまえを照らし
話の終わらぬうちに眠りこけるおまえ
栗色の髪が
黒くなりはじめたころ


セーラー服におさげして
母によく似た笑み浮かべ
私と初めて出会った時の
彼女をお前に重ね見る

時々見せる憂いの顔に
女性の香りを漂わせ
そのたび心が
締め付けられる


明日には帰ると届いた手紙
「お知らせすることがあります」と
そろそろだとは思っていたが
こんなにはやく訪れるとは

あの娘の心をとらえたやつは
いったいどんな男だろうと
しらず、涙が
あふれ出て止まらない


娘よ
ひかりの中で輝いていた
私の話に目を輝かせていた
お前はもう居ない
明日には私の手を離れ

羽ばたいてゆく娘よ
これからはお前がお前の子供に
おとぎ話を聞かせて行きなさい
私のお話は、これでお・し・ま・い。


(女性の声で「じゃあねぇ、ここからはあなたがお話ししてくれる?」
 女の子の声で「えぇ~、やだぁ~、もっとお話ししてぇ~、お願い、ね?」 というセリフだんだんフェードアウトしながら

 かぶせるように前奏と同じ口笛が小さくフェードインしながらまたフェードアウトして行く)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

おとぎ話の終りに

 元々自分で歌っていたものを巡音ルカ用に少しだけ改変しました。
 詞に出てくる娘が巡音ルカで、最後のカッコ内は彼女がその娘にお話をしているという設定です。
 曲は当然ありますが、今年になってDTMを勉強し始めたばかりなので完成はかなり先になりそうです。
 なので、詞を見てイメージがわくようでしたらどうぞご利用ください。
 この詞からどんな曲をイメージしていただけるのか楽しみです。
 事前にご連絡を頂けると嬉しいです。

閲覧数:217

投稿日:2009/02/27 00:18:52

文字数:581文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました