私、アリス14歳。なんとこんな所で、奇跡の再会をしました。
 レン君にトキメキながら、部屋に入ると隅のベットの上で壁に寄りかかり、なにやら本を読んでいる、彼を見た。
 彼なんて、今更使う単語なのか?
 彼はチシヤ。私の幼なじみで、一年前に神隠しにあっていた。まさか、ここにいるとは・・・。
 生まれた日が一緒で、まるで双子ね、ってよく言われた。
 何でも競って、争って、今思い出すと・・・バカやっていたな~・・・。
「チシヤ!なんで、あんたがここにいんの!」
って、私が言えることか!
「どうして!?」
わかってるよ!てか、ベタ!ベタだよ、チシヤ!お前いっぺん死んで、考え直せ!

ん?レン君どこ!?出てった?いやぁぁぁ!こんな奴と、2人にしないでぇぇぇぇ!
「・・・なに、そのカッコ。」
るせぇ!あんたこそなんだよ!吸血鬼?ヴァンパイア?八重歯・・・てか、牙がご丁寧にはえてますよぉ~。あと、マント邪魔じゃない?それに黒の裏が、赤?趣味ワル。いかれてる、いかれてる。
「うるさい!だいたい、ここどこなのよ!」
そぉ~よ!一年いたんでしょ。どこよ。
 でもさ、私。このタイミングで聞くか?聞かないよね?聞かないよ。
「ムーンライトって街。」
しってらぁ!私が聞きたいのはもっとこぅ・・・ 、ね。あれな感じな奴。
「で、これが地図。この世界の。」
・・・・・・ちっこくない?まぁ~るい大陸が一つ、ぽんとあるだけじゃん。
大陸も大陸で、なんか、おおざっぱ。まるい大陸が均等に分けられた円グラフみたいに、分けてある。その真ん中に、小さな円。
 日本より、憶えやすい。
「ここが、ムーンライト。」
ふむ。手前のがそうか・・・。てかさ、チシヤ。よくこの字、読めるよね。
 ただ、直線と直線・・・たまに曲線をあわせたこの文字・・・。どこの文化よ。
「こっちが、錬金術と遊びと太陽の街、プレジャタウン。」
プレジャ・・・?なんだっけ?う~んと・・・、タウンは街でしょ。まっ、ここが・・・左側のが、プレジャタウンね。
「で、ここが、武術と文学と黄昏の街、リテレリストリート」
リテレリ・・・?なんか、変な言葉ばっか。ストリートって、英語で街路だけど・・・英語なのかな・・・?
 とにかく、右のがリテレリストリート。
「真ん中が、ワンダ協会。」
えぇぇぇぇぇぇ!もうちょっと、変なのでよくない?ここまできたんだからさ!
 ま・・・まさか直球だとは・・・。私もまだまだ、甘いのぉ。
「国全体が、ストゥレインジって言うらしい。」
ふ~ん。ねぇ、チシヤ。んな知識つけて、なんの意味があんだよ!ゴルァ!
 お前、一年いたんだろ!他になんかあるだろ!いったい、なにしてたんだよ!
「一年いたけど、わかんないことばかり。」
「はぁ!?」
ぶっ殺す!決定!私の脳内裁判、満場一致の死刑!
「一年もいたんでしょ!」
「どうしていいのか、わからなかったんだよ。」
ため息つくなー!つきたいのは、こっちだよ。
 ため息通り越して、泣くぞ!本気だぞ!
「チシヤ。アリスちゃんも。ご飯できたよ~。」
リンちゃ~ん!かわいいッス!
 え?ゴハン?もちろんいただきます!おなか、ペコペコでさぁ~。
「うん、いく。」
お前が答えるな!答えるのは、私だ!

「ごちそ~さま~。」
リンちゃんの手料理、おいしすぎ!
 あっ!片付け、手伝うよ!
「アリスちゃん、ありがと~。」
いえ~。当然ですわ、リンちゃん。
 私、レン君に惚れ込んだし、リンちゃん気に入ったし!・・・なんて、ぜぇ~たい言えないよ~!
「アリスちゃん、これからどうするの?」
え?え~と・・・、それは・・・。考えて、なかったなぁ~。
「住まわせて。そいつ、オレの知り合い。」
そいつ言うな!バカチシヤ!逃げるな~!部屋ににげんじゃねぇ~!!
「いいよ。部屋、チシヤのとなり空いてるから。」
ありがと~。リンちゃん、恩に着るよ!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

不思議の国のアリスは、救世主!? 4話

たぶん、一番長い・・・。

~==次回予告==~
霊:さぁ、次回予告!今回はレン君をよんでま~ス!
レン(以下レ):ども
霊:やっとあんなやつから解放された~!レン君、ヨロシクね。
レ:よろしく。
霊:ホントはさ、レン君をツンデレキャラにしたかったんだよ。
  でも、なんか、クールになっちゃたのよ~。
レ:・・・
霊:(やりずら。あの女の方が、まだましだわ~)
  今回はどうだった。
レ:ボク、登場した?
霊:したよ~。最初にちょっと。
レ:今回、オリジナルキャラがメインだったよね。
霊:・・・。さ、さぁ!次回の予告をしてもらおう!
レ:リンとアリスの買い物。
  ボク、また登場シーン少ない。
霊:・・・(^^;)
 次回『不思議の国のアリスは、救世主!?』お楽しみに!

閲覧数:253

投稿日:2008/12/26 13:04:48

文字数:1,622文字

カテゴリ:小説

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  • 紺スープ

    紺スープ

    ご意見・ご感想

    ハハ。自分でも、ボカロかんけぇ~ね~。わかってます。
    でも、おもしろい言ってくれたアリガトウ!読んでくれて、アリガトウ!
    オリジナルだから、すんごいうれしいデス!
    ガンバル(*^_^*)

    2008/12/27 20:18:00

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