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神様。私は、今ので満足していました。それ以上を求めていません。
神様。私は、今のままでいたいのです。だからどうか、嘘だと言ってください。
「私が、救世主!?」
「はい。我らが主。神官長ミク様が、おっしゃっておりました。」
主?神官長ミク?救世主?なに?どういうこと?
「ぁ・・・あなたは?」
と、と...不思議の国のアリスは、救世主!? 11話
紺スープ
「チシヤ。」
リンちゃんから、ほとんど部屋にいるって聞いたけど。あんた、ヒッキーなの?
あっちゃんといた。
また、本読んでる。本当、チシヤ変わった。
「ちょっと、聞きたいことあるんだけど。いい?」
「別に。」
なんか、話づらいんだけど・・・。昔のチシヤはもっと・・・こう・・・ソフトだった。ふわっ...不思議の国のアリスは、救世主!? 10話
紺スープ
また、ただ月が欠けただけの朝が来ましたよ~
もう、目を開けたら・・・なんてことを考えるのはやめにした。
さて、この世界に来てから・・・一ヶ月ぐらいが経過したかな?
私、アリスは魔法使い見習いくらいの魔法は完ぺきマスターしたのです。イェイ。
この世界、人たちにも慣れてきたよ~な、きてないよ~...不思議の国のアリスは、救世主!? 9話
紺スープ
「夜空、綺麗だろ。」
うんうん。ちょ~キレイ!レン君と見てるから、何倍もキレイに見えるよ~!
「本当に、キレイ。」
「ボク、ここで星を見るのが好きなんだ。」
レン君の好み、一つ発見!レン君は家の屋根で夜空を見るのが好き、メモカンリョ~!
でも、わかるかも。なんか、心が落ち着く。頬をなでる風も、一面...不思議の国のアリスは、救世主!? 8話
紺スープ
ふぅ、おとぎ話のヒロインって、苦労するね。肩こりそ。
なんて明るく言ってるけど、本当はすんごく怖い。気を抜くと、体が震えて止まらない。
私が私じゃなくなる気がする・・・。もしかしたら、もう私じゃないのかもしれない・・・。
「アリスちゃ~ん!ゴハンだよ。」
リンちゃんだ。ゴハンか・・・食べたいな...不思議の国のアリスは、救世主!? 7話
紺スープ
なんとか・・・なっちゃったよ。
誰だよ、あの声!
「アリスちゃん!こっち!」
あっ!リンちゃん待って~!
ドンッ!
っきゃ!ったぁ~。ぶつかったぁ~。
「ご・・・ごめんなさい。・・・・・・!」
ぇ・・・?なに?おかしい。私じゃないみたい。なんか・・・混ざってる。
「〈メイコ〉」
私の・・・声?...不思議の国のアリスは、救世主!? 6話
紺スープ
きっと目を開けたら、今までのは夢。とってもリアルな夢。痛かったのは、きっとベットから落ちたから。
きっとまた学校へ行って、今まで通りにすごすの。
朝ご飯を食べて、学校行って、ノートを黒くして、家に帰ってくる。
いつかこの夢は、忘れてしまうの。
せっかく、おとぎ話のヒロインに、なれそうだっ...不思議の国のアリスは、救世主!? 5話
紺スープ
私、アリス14歳。なんとこんな所で、奇跡の再会をしました。
レン君にトキメキながら、部屋に入ると隅のベットの上で壁に寄りかかり、なにやら本を読んでいる、彼を見た。
彼なんて、今更使う単語なのか?
彼はチシヤ。私の幼なじみで、一年前に神隠しにあっていた。まさか、ここにいるとは・・・。
生まれ...不思議の国のアリスは、救世主!? 4話
紺スープ
「ただいま。」
少年の家に無事、とぉ~ちゃぁ~くぅ~!ん!?おいしそ~なニオイ!シチューか!シチューだ!シチュー!
「おかえり~、レン。」
「レン?」
レン?レンって?ダレ?てか、かぁ~わいい~!あぁ!少年に抱きついてる~!
金髪で、コウモリのような羽をつけた少女!ふっわふっわの短いスカートが、少...不思議の国のアリスは、救世主!? 3話
紺スープ
ドスンッ!
ドスン?ドスンッてなに?ってか、痛い!ひりひりする~。
なんなのよ~。って、あれ?ここ・・・どこ?
ヘンなとこ~。レンガ・・・てか、どっちかというと四角い岩の家に、色とりどりの宝石の装飾。マブシ~!
切り絵みたいな月と星が輝く、夜空。ん?なんか、飛んでる?飛んでるよね!?
鳥じ...不思議の国のアリスは、救世主!? 2話
紺スープ
月光 僕をてらす 何もかもてらしそうで怖い
拒絶するように 走った 僕は 何を隠してる
この街 君はいない どんな僕でもゆるしてくれた
拒絶するなんて できない 僕は 弱いやつだ
...MOON
紺スープ
ただただ過ぎていく日常が、つまらなくなってきた。
日が昇って、日が沈む。そんなのは、もう飽きた。
おとぎの世界はいいな。不思議なことが起こって・・・。
そんな世界のヒロインに、なりたいな。
な~んて、むりむり。あり得ない。
そんなことを思いながら、また日は落ちていく。
キレーなんて、思...不思議の国のアリスは、救世主!? 1話
紺スープ
宝物の日々
君と すごした 日々は
なににもかえられない
...宝物の日々
紺スープ
終章
願い事を考えて、この海を見つけるまで時間がかかりすぎて、夜になってしまっていた。 小瓶には、メッセージとペンダント二つが入っていた。
リンはその小瓶を海に投げると、目を閉じて祈るように手を握った。
すると、突風がリンを襲い頭に映像と声が流れた。
まだ日がある。いつなのか、レンはここに走...【悪ノ】哀れな双子 終章
紺スープ
四章
朝日がまぶしすぎて、リンは今まで以上の早起きをした。
リンはまだ起きたばかりで、あまり頭が回転しない。それでも、必死にもう一人いた誰かを、記憶の中で捜していた。もう誰かはわかっているのと同じだけど、本当に思い出した...【悪ノ】哀れな双子 4章
紺スープ
カナシミノ詩 ~心のない人形~
自分のことがわからないんだ
見ないふりをしている訳じゃない
見えないんだ
暗い闇の中 独り てらしてくれる 光はない
このまま朽ちてくの?
心なき 人形
光のともらない目はなにを見る
姿なきからっぽの心はなにを求む
溢れ...カナシミノ詩~心のない人形~
紺スープ
三章
ある日突然、怒れ狂った国民たちの手で、城は攻められた。
休み暇もなく疲れ切った兵士は、彼らも敵ではなかった。
大臣たちは、逃げ出した。
リンは自分の部屋にいた。レンも、そのそばを離れずにいた。
「ほら、僕の服を...【悪ノ】哀れな双子 3章
紺スープ
二章 後編
次の日、リンの朝食が終わったと、馬に乗って緑の国へと向かった。
いつもなら、楽しみでわくわくするのに、今日はなぜかもやもやしていて、気が進まない。
緑の国に着くと、慣れた足取りでメルトに向かう。
いつものように店...【悪ノ】哀れな双子 2章 後編
紺スープ
二章 前編
レンは見慣れない街の中を歩いていた。隣の国、緑の国はとても豊かで綺麗な国だった。 レンは、きょろきょろと周りを見回しながら歩いていると、一つの看板が目に入った。 金属でできている、茶色のおしゃれな看板だった。そこには「Melt」と書かれていた。 レンはす...【悪ノ】哀れな双子 2章 前編
紺スープ
一章
「新しい召使が来ました。」
リンは14という若さで、王座に就いていた。王も王妃も続けざまで命を落とし、王座がリンに転がり込んできた。
あれから8年、何不自由なく育てられた。そのせいで、リンはわがままになってしまった。
国民から...【悪ノ】哀れな双子 1章
紺スープ
序章
波の音。潮の匂(にお)い。足から伝う冷たさ。頬(ほお)に伝う温もり。
月明かりの中、一人の少女が夜の海に足をくるぶしまで浸していた。顔を隠すかのようにフードを深くかぶっていた。包むように手で小瓶を持っていた。
フードの中から、ぽつぽつとしずくが降り注ぎ...【悪ノ】哀れな双子 序章
紺スープ