カナシミノ詩　～心のない人形～

自分のことがわからないんだ
見ないふりをしている訳じゃない
見えないんだ

暗い闇の中　独り　てらしてくれる　光はない
このまま朽ちてくの？

心なき　人形
光のともらない目はなにを見る
姿なきからっぽの心はなにを求む
溢れる想いは　涙になって雨になる
むなしいだけの雨は今日も降る

雨が降ると心が揺らぐ
これが　カナシイ　なの？

自分のことが見えないんだ
鏡に映さないんじゃない
映せないんだ

つめたい視線(め)の中　わたし　朽ちゆく体を　すわらせ
涙の訳を問う

心なき　人形
見えない目はなにをうつす
揺れる心はなにをかえようとするのか
溢れる想いは叫びとなってウタになる
誰も聞かないウタはもうとまる

ウタが途切れ途切れになる
これが　キエル　なの？

足は動かない　手は動かない　瞼は閉じない　口は動かない
もう生きてない

こわれていく　人形
心をうつす目は希望を見つめる
芽生えた心はぬくもりを求め
溢れる想いは光となって消えていく
それでも溢れる想いはとまらない

朽ちゆく体は　消えていく
これで　オワリ　なの？

最期のウタは　心の全て
これで　オワル　なの