紺スープ

神様。私は、今ので満足していました。それ以上を求めていません。
神様。私は、今のままでいたいのです。だからどうか、嘘だと言ってください。
　「私が、救世主！？」
「はい。我らが主。神官長ミク様が、おっしゃっておりました。」
主？神官長ミク？救世主？なに？どういうこと？
「ぁ・・・あなたは？」
と、と...

「チシヤ。」
リンちゃんから、ほとんど部屋にいるって聞いたけど。あんた、ヒッキーなの？
　あっちゃんといた。
　また、本読んでる。本当、チシヤ変わった。
「ちょっと、聞きたいことあるんだけど。いい？」
「別に。」
なんか、話づらいんだけど・・・。昔のチシヤはもっと・・・こう・・・ソフトだった。ふわっ...

　また、ただ月が欠けただけの朝が来ましたよ～
　もう、目を開けたら・・・なんてことを考えるのはやめにした。
　さて、この世界に来てから・・・一ヶ月ぐらいが経過したかな？
　私、アリスは魔法使い見習いくらいの魔法は完ぺきマスターしたのです。イェイ。
　この世界、人たちにも慣れてきたよ～な、きてないよ～...

　君とすごした部屋で　独り
　君に届かない歌を　歌うの
　もっと素直なら　僕　悔やんでないの？
　もっと君にまだ　触れたいの
　短すぎた日々　僕は君知らないから
　君が語った夢　崩壊の凶器
　遠い君はどこ　その行方知りたいのよ
　僕の目の前で　君は消え去った
　幻影の中君は　僕と
　どこまでも続く道...

「夜空、綺麗だろ。」
うんうん。ちょ～キレイ！レン君と見てるから、何倍もキレイに見えるよ～！
「本当に、キレイ。」
「ボク、ここで星を見るのが好きなんだ。」
レン君の好み、一つ発見！レン君は家の屋根で夜空を見るのが好き、メモカンリョ～！
　でも、わかるかも。なんか、心が落ち着く。頬をなでる風も、一面...

　ふぅ、おとぎ話のヒロインって、苦労するね。肩こりそ。
　なんて明るく言ってるけど、本当はすんごく怖い。気を抜くと、体が震えて止まらない。
　私が私じゃなくなる気がする・・・。もしかしたら、もう私じゃないのかもしれない・・・。
「アリスちゃ～ん！ゴハンだよ。」
リンちゃんだ。ゴハンか・・・食べたいな...

　　　　 あってはならない　悲しきラブストーリ
　　　　　　　「運命は変えられる」だれかがそういってた
　　　　　　みすぼらしい少女と王子様　魔法にかけられて
　　　　　　ある日のダンスパーティ　刹那の恋に落ちたのです
　　　　　　　　二人の恋は甘くてしょっぱい恋なのです
　　　　　　...

　なんとか・・・なっちゃったよ。
　誰だよ、あの声！
「アリスちゃん！こっち！」
あっ！リンちゃん待って～！
　ドンッ！
っきゃ！ったぁ～。ぶつかったぁ～。
「ご・・・ごめんなさい。・・・・・・！」
ぇ・・・？なに？おかしい。私じゃないみたい。なんか・・・混ざってる。
「〈メイコ〉」
私の・・・声？...

　きっと目を開けたら、今までのは夢。とってもリアルな夢。痛かったのは、きっとベットから落ちたから。
　 きっとまた学校へ行って、今まで通りにすごすの。
　朝ご飯を食べて、学校行って、ノートを黒くして、家に帰ってくる。
　いつかこの夢は、忘れてしまうの。
　せっかく、おとぎ話のヒロインに、なれそうだっ...

　私、アリス14歳。なんとこんな所で、奇跡の再会をしました。
　レン君にトキメキながら、部屋に入ると隅のベットの上で壁に寄りかかり、なにやら本を読んでいる、彼を見た。
　彼なんて、今更使う単語なのか？
　彼はチシヤ。私の幼なじみで、一年前に神隠しにあっていた。まさか、ここにいるとは・・・。
　生まれ...

花ビラヒラリ 涙キラリ隣に君はもういない
１度しかない時の中で君にあえたっこれって運命？
花びらの舞う　いつも隣にいた君　けどそれは友達・・・
親友それ以上になりたい　でも君の瞳にわたしはいない
近いようで遠い君　落ちた花びら手をすりぬけた
君の隣にいるのは私じゃない　それでも君が好きだから
この苦...

「ただいま。」
少年の家に無事、とぉ～ちゃぁ～くぅ～！ん！？おいしそ～なニオイ！シチューか！シチューだ！シチュー！
「おかえり～、レン。」
「レン？」
レン？レンって？ダレ？てか、かぁ～わいい～！あぁ！少年に抱きついてる～！
　金髪で、コウモリのような羽をつけた少女！ふっわふっわの短いスカートが、少...

　　　　　　　　　　夢見がちなオレ　逃げてるわけじゃない
　　　　　　　　 理想を見て何が悪い　あんただって見てるだろ
　　　　　　　　　　　　空追い求めて　上ばかり見つめる
　　　　　　　　人にどう思われてもいい　やりたいことをやるだけだ
　　　　　　　　　　　空の遠さを　わかっているつ...

　ドスンッ！
　ドスン?ドスンッてなに？ってか、痛い！ひりひりする～。
　なんなのよ～。って、あれ？ここ・・・どこ？
　ヘンなとこ～。レンガ・・・てか、どっちかというと四角い岩の家に、色とりどりの宝石の装飾。マブシ～！
　切り絵みたいな月と星が輝く、夜空。ん？なんか、飛んでる？飛んでるよね！？
鳥じ...

　　　　　　　　　　　　　　　　機械のボクラ
　　　　　　　　　だれにつくられたのか　どうしてつくられたのか
　　　　　　　　　　　　　　知ろうともしなかった
　　　　　　　　　　回る　回る　時は回る　僕の気持ちをかえて
　　　　　　　　　　　　人間（ヒト）のように夢を見たい
　　　　　　　　　　　...

　
　　　　　　　　　 月光　僕をてらす　何もかもてらしそうで怖い
　　　　　　　　　　拒絶するように　走った　僕は　何を隠してる
　　　　　　　　　この街　君はいない　どんな僕でもゆるしてくれた
　　　　　　　　　拒絶するなんて　できない　僕は　弱いやつだ
　...