「夜空、綺麗だろ。」
うんうん。ちょ~キレイ!レン君と見てるから、何倍もキレイに見えるよ~!
「本当に、キレイ。」
「ボク、ここで星を見るのが好きなんだ。」
レン君の好み、一つ発見!レン君は家の屋根で夜空を見るのが好き、メモカンリョ~!
 でも、わかるかも。なんか、心が落ち着く。頬をなでる風も、一面に広がる星も、優しく照らす月の光も、みんな懐かしくて・・・好き。
 ぇ・・・?また・・・。私は、ここで星を見るのは、初めてだよ。なのに、また・・・懐かしい?
 違う!これは私の気持ちだ!ここで見る夜空か好き!この風が好き!星が好き!月が好き!なにより、レン君が好き!全部、ゼンブ、ぜんぶ、私の気持ち!他の誰でもない、私の!
「アリス?やっぱ、具合悪い?無理した?」
「そんなことないよ!」
考えちゃいけない。考えるな。大丈夫。私は私。
《そう。あなたはあなた。私は私。でも、あなたは私。私はあなた。》
「違う!私は私!」
あっ。やば。叫んじゃった。
 レン君、聞こえてないよね。聞こえてえるよね。だよね。叫んだもん。どうしよ~。あからさまに、変な子だよ~、私。
「どうしたの?なにか、あった?」
「いっイヤ~、あはははは。」
絶対、何かあったって顔しちゃてるよ~。次訊かれたら、逃げられないぞ、アリス。でも、なんて言えばいいの?
 変な声が聞こえます。誰にも聞こえないみたいなんです。私しか聞こえないみたいです。
おまけに私の中に、他の誰かがいるような~。
 なんて言えるか!言ったら、即精神病院行きだ!ゴルァ!
「ぇ~と、さぁ~。・・・。」
「いいづらいならいいよ。。ボクも訊かない。でも、話したくなったら、いつでも言って。ちゃんと聞くから。」
うっわ~。レン君ってなんか・・・うまく言えないけど、すごい。やっぱり、私の運命の人だ~。
 あっ、やば。なんか泣いてる!!!
 う~。とまんない・・・。
「・・・。」
キャー、レン君って優しい。何も言わないで頭、なでてくれる。その腕の中で泣いたら、どれだけドラマチックで幸せなんだろう。
 ま~。やらないけど。ホントはやりたくて仕方ないけどね。
 「ごめん。ありがとう。もう、大丈夫。」
泣きすぎて、頭くらくらする~。
「本当?」
「ホント、ホント。」
なんか、泣いたらすっきりした。それに、私は一人じゃないもん。今は、まだ無理だけど。いつか全部、レン君に話そう。
 声のことも、好きってことも。
「あっ・・・ムース。」
忘れてた~。ぬ~、食べたい。た~べ~た~い~。でも、泣いた後に食べるのは、ちょっとね~。
「部屋で食べるよ。」
「じゃ、もどろ。」
なんか、今日はいろいろあったけど、幸せの気分だな~。
 レン君と距離が縮まったし。
「ねぇ、またここに来てもいい?」
気に入ったよ~。絶対毎日来てやる。うっしっし~。
 レン君のいるし、キレイだし!レン君いるし!
「いいよ。でも、ボクいないかもしれないよ。」
いいよ、いいよ。・・・イヤ、良くないけど。
 でも、許可得たぞ!毎日こよ~!

「また会ってみようと思う。」
「じゃあ、私も・・・。」
「いや、あんたは精霊と水鏡で頼むよ。」
「オレは?ど~すればいい?」
「知らないよ。」
「じゃ、俺が会いに行く。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

不思議の国のアリスは、救世主!?  8話

毎回遅くてすみません。

~==次回予告==~
霊:ど~もデスです!
  アリスのこのヤロ~!レン君といちゃつきやがって~!
ア:あんたが書いたんでしょ!
霊:だって、あんたらがいちゃつかないと、はじまんないもん!
  あんたらの、ラヴストーリなんだから。
ア:///なななな///!
霊:あら、赤くなっちゃて。まだまだ若いわね~。
  これだから、片思いの女の子は・・・。
ア:うっるさーい!
  あんたみたいに、一回もつきあったことのないヤツに言われたくない!
霊:こっちは、ただキョーミないだけでい!
ア:ほー、この前までず~っと・・・
霊:言うなぁ~///
リン(以下リ):終わりそうにないなぁ。
        いつから、次回予告が雑談会になったんだろうね。
        それでは、
        次回『不思議の国のアリスは、救世主!?』お楽しみに♪ 

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投稿日:2009/03/28 12:33:57

文字数:1,356文字

カテゴリ:小説

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