終章
願い事を考えて、この海を見つけるまで時間がかかりすぎて、夜になってしまっていた。 小瓶には、メッセージとペンダント二つが入っていた。
リンはその小瓶を海に投げると、目を閉じて祈るように手を握った。
すると、突風がリンを襲い頭に映像と声が流れた。
まだ日がある。いつなのか、レンはここに走ってきている。リンと同じように小瓶を海に投げ、目を閉じ手を握る。
「もしも、うまれかわれるなら・・・」
そこで途切れてしまった。
涙が溢れて、止まらない。
「レン・・・。」
下が海なのも気にせず、膝をついた。
レン、ごめんね、ありがとう、大好き。
レン、わたし頑張るよ。
レン、つらくても一人で頑張る、もう貴方に頼らないよ。
もう大丈夫だから、わたしから解放されていいよ。
でも、でもね。
「もしも、うまれかわれたら・・・。」
リンは目を開ける。月明かりが、リンを優しくてらす。
立ち上がり、夜空にむかって笑った。
そして、数百年の年月が流れた。
「レン!」
金髪の彼女は、太陽の下をかけていた。レンと呼ばれた彼は、首だけ振り向く。そこには、両腕をひろげて、自分にむかってジャンプしている彼女が見えた。
「ちょっ、リン!」
抱きつかれたレンは恥ずかしいのか、慌てて首に巻きついてるリンの腕をとろうとした。
しかし、リンは離れる気はさらさらなく、足もレンの腰に巻き付けた。
レンはとうとう、リンをおぶったまま立っていられなくなり、後ろに倒れた。
ドスンッとすごい音がして、土煙がたった。
「レン、ひどい!」
リンはぶつけた背中をさすりながら、レンにけちをつけた。リンより早く起き上がっていたレンは、リンの言葉に抗議した。
「重いんだから、支えられないに決まってるだろ!」
それを聞いたリンは、地面をバンッとたたいてレンをにらみつけた。レンは気にしない風に、服に付いた土を払っていた。
「ひっど~い!今のはリンが重いんじゃなくて、レンが体力ないだけでしょ!」
レンはリンの言葉でキレたらしく、リンと同じく地面をバンッとたたいて、にらみつけた。二人の間には、バチバチと火花が散った。
「二人とも、仲良しだね。」
急に現れた声に、リンのにらむ相手は変更された。
おk、緑は敵だ!
緑色の髪をした彼女は、ミク。手に持った紙袋には、ネギがあふれんばかりに入っていた。
「お~い!」
黄色と緑色が今まさにつかみ合おうとする空気の中、赤い髪のメイコと青い髪をしたカイトが来た。二人とも両手に大好物を持っていた。
「メー姉!カイト兄さん!」
レンが二人を呼ぶと、ニッコリ笑って応えてくれた。
「ほら、二人ともやめる。」
メイコかリンとミクの間に入って、にらみ合いを止める。
「仲いいよね。」
カイトは自分のアイスを食べながら、レンにバナナチョコのようなアイスを手わたしてくる。レンは、苦笑しながら受け取る。
これが、今の日常。
レンには"レン"のときの記憶が、ほんの少し残っていた。よく、夢で見たりする。
リンはどうなのか知らない。でも、聞かない方がいいと思う。
今はリンが笑って、笑えることが、"レン"は嬉しかった。
だからずっと・・・ずっと笑っていよう。ずっと幸せでいよう。
もう、哀れな双子じゃない。
今は・・・幸せな双子。
もう、悲しい想いをしなくて・・・いい・・・。
コメント3
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R
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なんかいつもつまんなそうだし
なんかいつもヤバそうだし
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BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
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ずっと待ち続けた雲が晴れる瞬間は
今この時鐘が鳴り響く
トビラ開けて勇ましく
踏みしめて力強く...SHOOTING STARS
めろくる
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ご意見・ご感想
紺スープ
ご意見・ご感想
ほめられると、すんごく照れるなぁ(*^_^*)
自分の下手な文でこんなに喜んでもらえて
もう泣き泣きダヨ(T_T)
2009/02/08 14:07:31
紺スープ
ご意見・ご感想
読んでくれてアリガトウ!感動したって!?
うれしいっス!!
2008/11/25 13:10:14
おゆ
ご意見・ご感想
全て読ませていただきました!! 感動です(;_;)
2008/11/22 09:17:04