『遥か路』


東風(こち)にも早い あれは如月
掌に受けたぬくもりは
梅枝(うめがえ)の一輪に綻ぶ日射し

貴方の声が
その声が 聞こえていました

弥生 卯月
野の花の冠で誓った未来
幼いかいなの抱くものは 幾万もの光

遙か はるか 星の降り積む
通い路の末に いつか貴方と 歩いて行けたら
その時はもう一度
あの花冠を 二人編みましょう


長月の畦 名残引く影
入り日に燃ゆる相思華の
足音のない大群

貴方は笑い
あえかに笑い 瞬きした

桔梗 芒
神無月の雲を彩る思い出
霜月の気紛れに流れ この指を離して

遙か はるか 七色に咲く
虹の橋を越え 時を廻って また出逢えたなら
その時はもう一度
この名前の意味を 二人知りましょう


遙か はるか 玉響(たまゆら)奏で
日輪(ひのわ)の色の瞳の奥に 優しさを宿し

出逢えたらもう一度
その時はもう一度

溢れ出した音を 二人聴きましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

遙か路

繋いだ手を離してしまった大切な人へ。

また会おうね、と願う気持ちを詩にしました。

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投稿日:2008/12/07 22:48:33

文字数:403文字

カテゴリ:歌詞

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