【巡音ルカ】黄昏Disappear【オリジナル】作詞　九郎　作曲　Gnosis

黄昏に染まる城
緋（あか）色に
夢現（ゆめうつつ）陽炎（かげろう）を
腕（かいな）に抱いて

月光　闇に溶け
漆黒の
帳（とばり）に紛れて
逢魔（おうま）が刻（とき）駆ける

炎に焼けついた　
記憶の破片
思い馳せ　明日
などない事を
今、瞬間　この時を
あるがまま　
思うまま貫く
己が正心

何も見えない
何も聴こえない
何も言わずに
我武者羅に

擦り切れた袖の端（は）も
焼け爛（ただ）れた　半身も
くぐもった吐息も
全てが疼（うず）く

深く深く刻まれた
駆り立てる衝動に
抗（あらが）えず歪む口元
三日月の瞳

浸食（おか）された躰（からだ）の奥
廻（めぐ）り巡（めぐ）る蟲毒（こどく）のよに
視界たゆたう　その水面（みなも）に
映るは　誰（た）そ　彼　…？

息をひそめて
静かな炎
燃え揺らぐゆらめく
霧隠れ

突き立てる切っ先
研ぎ澄まされた刃
そう我が諾（うべ）ない
傅（かしず）くは・・・

降り積もるあまたの儚い雪も
散りゆく　あの花も　この命も　
さんざめき舞い散る　波の飛沫(しぶき)も　　　
この身をそう築(きず)く礎 (いしずえ)を

千々に
散々に
幾多に　