今夜、君の街が 旅立つと聞いた

急な話 でも、理解ってた
広い宇宙で 出会った隣町
行き先、違うの いつかは離れる
確率言うなら もう会えない

最後に、も一度 逢いたくって 訪ねたの
街は 船出の お祭りムード
その中で のんびり 溶けてる君
はじめて 出会った時も そうだったね

隣街歓迎の お祭りの中
嬉しそうに アイス 咥えていたね
その のんびり加減が 可笑しくて
話しかけたのが 始まりだったね

案内されて めぐる街並
無造作に 並ぶ家々
風に 揺れてる 無造作ヘア
それがなんだか 素敵に見えた

お別れする時 尋ねてみたの
「また来ても 良いですか?」って
君は きょとんと していたね
私は きゅうんと していたの

今夜、君の街が 旅立って行く

明日から ここに 私は来ない
明日から 隣に 君はいない
だから これから 紡いでみるの
二人を 繋ぐ 赤い糸

「この部屋に来るのも これが最後だね。」
「そうだね、忘れ物はない?」
あまりにも あんまりにも いつも通りで へそ曲がる
「あるけど、無いよ。」

君は きょとんと していたね
私は しゅうんと していたの

努めて いつもの様に 振る舞って
いつもの様に 「またね。」って オワカレ
たった一つ 違うのは
君が別れの 時刻を告げた

家に帰って 出会ったのは
いつもと違う 鏡の自分
崩れそうな お天気みたい
雨粒が 降るのは今かと 揺れてた

不意に 浮かぶ 君の顔
言葉も 笑みも いつもの調子
だけど 瞳は 違ってた
時計 見る

荷物をまとめ 飛び出した
途中、鞄が 足挫く
一旦、抱えて みたけれど
走れないから 投げ出した

息が苦しい 足が重たい
だけど、このまま終わるのは もっと辛い
だから、走るの まだ、間に合う はずだから
走れ!

不意に 眼の前 白くなる
君の 街が 光ってる
どんどん 遠く なっていく
時間は まだ、有るはずなのに

嘘 嘘 嘘 嘘。
君が 私に ついた初めての

判ってないなと 思ってたのに
判ってないのは 私の方なんて
もっと素直に なるのだった
伝えたいこと ここに 在るのに

膝を 抱えて 泣いていた
不意に 眼の前 青くなる
いつも 嗅いでた バニラの匂い
優しい 感触 頬に触れる

嘘 嘘 嘘 嘘。
君が 私に ついた初めての

「アイス、買ってたら 乗り遅れちゃった」

あまりにも あんまりにも いつも通りで へそ曲がる

「帰れ!」
「帰れな~い。」

「は、離せ!」
「離さない。」

「馬鹿…」

昨日、隣の街が 旅立って行った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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昨日、隣の街が旅立って行った

同名曲
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21174807
の歌詞修正版です。

閲覧数:134

投稿日:2013/06/23 21:31:03

文字数:1,097文字

カテゴリ:歌詞

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