[verse1]
荒れ果てた地表を抜け出して 空に蓋をして生きる日々の中
限られた資源を取り合っては イザコザが絶えなかった
みなしごの私 道端で 地面を食べて暮らしてた
通りすがりの髭のおじさんが 優しく語ってくれるまで

あなたの最初のプレゼント ありふれた配給のカンヅメ
何故だか涙があふれて 開けることもできなかった

[chorus1]
あなたのカンヅメ もらったカンヅメ
ホントは冷たいんだろうけど
わたしのカンヅメ あたたかなカンヅメ
アナタのこと大事にするわ
アナタ消費期限、長いから

[verse2]
「お邪魔します」その初めての言葉 暖かく迎えてくれたあなた
居心地の良い、居心地の悪さに 変な笑い込み上げたね
初めて見るたくさんのご馳走 どこから手を付ければいいのか!と
戸惑う私を見てほほ笑むあなた ちょっといじわるなとこ、あったね

寝付けない 夜のベッド あなたが読んだおとぎ話
空の上 かがやく川の 畔にたたずむ恋人たち

[chorus2]
わたしのカンヅメ 大事なカンヅメ
今日も食べられなかったけれど
わたしのカンヅメ 大事なカンヅメ
ずっと大事にするのかしら?
アナタ消費期限、長いもの

[verse3]
私は知った、この世界のこと 緩やかに滅びる運命だと
せっかくあなたがくれたこの景色 私、手放したくなかった
街角の怪しげな掲示物 「新しい大地を探す旅に出よう」
この星を救うことできるなら 私、何も怖くなかった

えらそうな男が言うには 私たち機械になるんだそう
「まだ見ぬ地平を探す旅において 肉体は枷にしかならない」って

[chorus3]
さよならカンヅメ 大事なカンヅメ
今日私はロボットになるけど
さよならカンヅメ 開けなかったカンヅメ
私のこと、覚えておいて
アナタ消費期限、長いでしょ

[verse4]
喜んでくれると思ったのに 悲しそうな顔が張り付いてた
ワタシの決めたことだからと 苦しげな笑顔をみせた
あなたの部屋 流れてるメロディ 哀しみと温かさの間
「この曲を聴くと昔を思い出すのさ 青い空と緑の地面を」

初めて目にした空の色 コーヒーこぼしたキャンバスのよう
緑の地面なんてなくて、あなたの寂しさを少し知った
ワタシたち、銀色の筒に 詰め込まれて飛んでいく
思い出すあなたのカンヅメ ワタシなんだか 一人じゃないわ

[chorus4]
さよなら人類 地上の人類
今日ワタシは旅に出るけれど
それではカンヅメ 我らがカンヅメ
新たな大地へ旅立ちます
ワタシ消費期限、長いから...

[monologue]
さよなら あなた
愛しの あなた
今日でお別れになるけど
それでは ワタクシ
行ってまいります
新たな大地へ旅立ちます
ワタシこの世界、救うから...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

カンヅメ

昔妄想したストーリーを文章にしてみたらすげ~長くなりました。

閲覧数:3,057

投稿日:2020/12/25 12:24:40

文字数:1,169文字

カテゴリ:歌詞

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