水曜日のサンタクロース

　音をなくした　十二月の朝を追い越して
　寒空を行く目には藍色
　君の好きだった空の色
　あわてんぼうのサンタクロースがやってきたのは
　まだプレゼントすら決めてない
　水曜日の午後のことだった

　もし祈りが届くのなら　約束の場所へ
　もし願いが叶うならば　この背中に
　翼をください

　まだ泣かないで　今は笑って
　明日の君にさよならしよう
　冷えた僕の空に　雪のつぼみひとつ
　溶けて消えてまた舞い落ちて
　ただ切なくて　ただ寂しくて
　その手を取りたくなるけれど
　君の背中を　今は素直に見送るよ
　君の隣に立つ日まで


　自分の胸に手を当てて　何度も呟いた
　大丈夫だよ　まだ大丈夫
　怖いことなんてない

　昨日の君はもう　僕と会えただろうか
　いつかの日の僕と
　水曜日の午後にやってきたサンタは　あわてんぼうで
　プレゼントを忘れてきてしまったと　困ったように笑って
　色のない世界を　君色のクレヨンで染め上げた


　まだ怖くって　まだ言えなくて
　昨日の君を追い続けた
　澄んだ君の空に　一番星ひとつ
　いつの日か見上げてみてほしい
　まだ泣かないで　今は笑って
　明日の君にさよならしよう
　冷えた僕の空に　雪のつぼみひとつ
　溶けて消えてまた舞い落ちて
　ただ切なくて　ただ寂しくて
　その手を取りたくなるけれど
　君の背中を　今は素直に見送るよ
　君の隣に立つ日まで



７　１４
おとをなくした　じゅうにがつのあさをおいこして
７　７
さむぞらをいく　めにはあいいろ
３　９
きみの　すきだ（っ）たそらのいろ
７　１４
あわてんぼうの　サ（ン）タクロースがやってきたのは
７　７
まだプレゼント　すらきめてない
１４
すいようびのごごのことだった

６　６　８
もしいのりが　とどくのなら　やくそくのばしょへ
６　６　６
もしねがいが　かなうならば　このせなかに

８
つばさをください

７　７　１３
まだなかないで　いまはわらって　あしたのきみにさよならしよ（う）
９　９　１３
ひえたぼくのそらに　ゆきのつぼみひとつ　とけてきえてまたまいおちて
７　７　１３
ただせつなくて　たださみしくて　そのてをとりたくなるけれど
７　１２　１２
きみのせなかを　いまはすなおにみおくるよ　きみのとなりにたつひまで


７　１４
じぶんのむねに　てをあててなんどもつぶやいた
７　７
だいじょうぶだよ　まだだいじょうぶ
９
こわいことな（ん）てない

暗
８　１０　９
きのうのきみはも（う）　ぼくとあえただろうか　いつかのひのぼくと
９　９　７
すいようびのごごにやってきたサンタは　あわてんぼうで
７　１０　９
プレゼントをわ　すれてきてしまったと　こま（っ）たようにわら（っ）て
９　１４
いろのないせかいを　きみいろのクレヨ（ン）でそめあげた

７　７　１３
まだこわくって　まだいえなくて　きのうのきみをおいつづけた
９　９　１３
すんだきみのそらに　いちばんぼしひとつ　いつのひかみあげてみてほし（い）
７　７　１３
まだなかないで　いまはわらって　あしたのきみにさよならしよ（う）
９　９　１３
ひえたぼくのそらに　ゆきのつぼみひとつ　とけてきえてまたまいおちて
７　７　１３
ただせつなくて　たださみしくて　そのてをとりたくなるけれど
７　１２　１２
きみのせなかを　いまはすなおにみおくるよ　きみのとなりにたつひまで