イヴ2、~青い瞳の少年~

深い森の中に響き渡る彼の足音は重く静寂の森をざわめかせた。
荒い二酸化炭素を求めたと息が音をなくした森に響く。
ただ必死に走り続けた足は既にぼろぼろで既に走ることを拒んでいた。
そんな足を無理やり引きずり歩いた。
とりあえず、今の僕は必死だった。
崖の道から足を踏み外したことも気づかないほどに。
きっとこの濃い霧のせいでもあるのだろうけれど。
そもそもいままで歩いていたすぐそばに道が無いことすら把握していなかった。
そのことに気がついた瞬間僕の体は一瞬でバランスを崩した。

あ、

という声を出す前に体は重力に従いどこまで続くかわからない谷底におちた。
体は時に空を舞い、時に突き出した岩にぶつけ、簡単にその意思は途切れた。
ああ、僕はここで死ぬんだな・・・。
そんな思いと共に。

闇の中で初めに耳にしたのは頭の中に響くような不思議な声だった。
高くも低くも無い不思議と耳に響くようなそんな響き。
その歌がレクイエムとなるように僕は深い眠りについた。
そんな気が居たのだが実際は逆だった。
僕は瞳を開けていたのだ。
真っ白い、見通しの悪い風景。
それはさっきとまったく変っていない。
変ったのは目線の向こうで驚いたような瞳を向ける、緑色の髪が特徴的な少女がいることぐらいだろうか。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

イヴ2、~青い瞳の少年~

読みにくい作品になってしまいました・・・。

一話目
http://piapro.jp/t/lLKl

三話目
http://piapro.jp/t/UosD

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投稿日:2012/12/23 16:07:27

文字数:558文字

カテゴリ:小説

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