もう終わらない感性のような陰が
閉じ込められている あの夏雲に
ライターで消してしまった思い出
鳴き声で掻き消した君の絵
もうどうしようもなく鮮明だから
静謐に落とした影法師
今日だって始まりは いつだってあの頃で

弾けた晩春が
ぽとりと君生み出す
掠めた青春が
忘れないで そして哭いてと

絡まる時間の糸
重なる過去の音
繋がるあの日の青が生ってゆく

懐かしい始まりが
狂おしい間違いが
素肌を 素肌を 這うの他人事と

ぽとり落ちてゆく

どうしても消えない君の声
刺し込む陽炎 空を燻らせて
どうしても消えない君の声
痛みが消え傷が熟れていこうと

ーーーーーーーーーーーーーーー

震える僕の手と
重ねる熱の跡
薄れるあの日の白が散ってゆく

掴めない旅立ちが
戻れない街並みが
姿を 姿を 遥か滲ませて

雫枯れぬまま
ひとり落ちてゆく

どうしても消えない君の声
紡いだ言葉は 波に響かせて
もう一度触れたい君の声
さよならまでくりかえしてしまうから

夏を巻き戻すー。

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

追憶は廻る

Nee*さんと共同作詞した楽曲の歌詞です。
前半の詩と歌詞を担当しました。(線が引いてある所までです)

こちらが動画になります。
https://youtu.be/lNNKXdiKrik?si=J0rKiipGPgYicq1e

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投稿日:2024/09/04 14:12:38

文字数:444文字

カテゴリ:歌詞

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