A
ゆくよ最後の奇異天下
吐く号 震える苔筵
勇む膝を突き上げる
B
合わせておくれ朝風に
刻む日々を覚え語れ
蒼空に叫ぶ狼煙
見上げてた 今
S
貴方の胸に玻璃の鈴
凛と鳴るのは意志の音
生の当てなどあるはずもなし
存え目指せ光の下を
A
先に回ると奇異残鶯
焼く涙 祓え繻子の枝
反す袖と掌
B
会わせておくれ桜唇に
砕かれ舞う揃いの酒巵
結び木断ち切り攪乱
探してた 夜
S
貴方の頬に菊の露
杳と渡るは雪の廊
抱かふ死花花 千尋の道に
浮き雲に訊ねる神せせり
C
螺鈿の爪に重ねる視線
結末知れず鼬の目蔭
S
貴方の胸に玻璃の鈴
凛と鳴るのは意志の音
生の当てなどあるはずもなし
存え目指せ光の下を
S
貴方の声に勝絶導火
朦朧と彷徨う黒眼
黄金の空に誓った明日
共に笑い泣いて下さい
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