その日、結局晩御飯まで御馳走になって帰った。
ケータイを見てみると、憐からの着信が幾つかあった。
そのまま文字の羅列を見ていくと、永瀬さんの名前がある。
「私が帰ってすぐじゃん‥」
彼の気遣いに心が緩む。
しかし、私は彼でなく、憐に電話を掛けた。
「あ、もしもし、咲蘭?今日何してた?」
電話口から少し低い彼の声が聞こえた。
「今日は、お買い物行って、すごくいい人に会ったの」
「いい人?」
「うん、私が落ち込んでたら、相談に乗ってくれたの。
最初に会った頃の憐みたいに」
心が渦巻く。
過去の光と今の苦しさが、私の中でざわめく。
「‥そっか。よかった。
あのね、来週咲蘭誕生日じゃん?
その日、絶対会いに行くから。
お前に相応しい男になって、ちゃんと全部伝えに行くから。
待っててくれる?」
私に相応しい‥?
「どういう‥こと?」
「もう、咲蘭のこと悩ませたりしないから。
街で会った変な男なんかよりも、もっと咲蘭の想いに応えたい。
だから、待ってて欲しいんだ」
涙が溢れた。
永瀬さんの姿が少し浮かんで、沈んでいった。
やっと、やっと憐が応えてくれた。
私の想いが報われて、苦しさが光になって消えていく。
「うん‥わかった。
私、待ってるから…!」
電話口の向こうで彼が微笑んで、電話が切れた。
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