桜散って　もう何度目の春だろう？
手を翳しては　押し返した
横並びで帰った　帰り道
キミがいれば　それだけでよかったんだ

現実にぶつかってたあの時も
憂鬱、空見上げたあの時も
キミは僕をずっと支えてくれた
これからそれぞれの道へと

形だけのさよならを　僕はキミに捧げよう
きっと切なくなるから　振り向かないよ
いつまた出会うかもわからないのに
この胸に閉じ込めた涙

少し後ろで歩くキミは　寂しげで
夏祭り　花火　あがり
口下手な　ふたり　照らしてた　
笑ってても　泣いてたよ　嘘つきだね

形だけの『愛してる』　僕は誰に捧げよう？
うまく言えない憶病は　置き忘れられた
いつまた伝えるか　宛てもないのに
キミへの最後の言葉、見当たらない

<C>
これからひとり歩いていくんだ
色褪せ　朽ちてく
今からキミと歩むことはない
刹那に　消えていく

「ありがとう」だけじゃ足りないんだ
滲んだ　心が　溶けていく
ひとつずつ　言葉を　折り重ねた
想い　感傷　止まらない

形だけの明日に　僕とキミはいないんだよ
もっと伝えておきたかったことがあったんだ
それでも言葉に出せなかったのは
何よりもキミのことが大切で

形だけのさよならを　僕はキミに詠おう　
きっとふたりはまた出逢う　だから泣かないよ
いつまた出会うかもわからないけど
幾千経とうとも待ってる