重たそうな足先の水かき
水中でかき混ぜたスクリュウ
滑るように流されていくのは
さながら木の葉ひとひらの如く
交代で漕ぎましょって言ったのに
私はずっと無様に足を回してる
あなたは行き先を目移りのままに
次第に口答えすら疲れて泣き寝入り
ゆらゆらと波間の上ではしゃいでる
海賊船の船長のようだけれど
口が裂けてもそんなこと言えるわけない
口元の銃口が私のこめかみに火を噴くから
眠たそうな爪先のイモムシ
空中に跳びはねた水しぶき
迷うように彷徨っているのは
さながら木陰そよ風の如く
暫くはお休みって言ったのに
あなたはずっと無粋に私睨んでる
膨らむ頬の中は火炎放射かな
次第に気遣いすら忘れて地団駄を
ガミガミと日射しの下で騒いでる
宇宙船の艦長のようだけれど
今はとにかくそんなことどうだっていい
柔らかな矛先が私の脇腹に穴を開けてる
もうおやつの話題は使えませんね
明日の予定も決まってしまうし
あとは自慢話をたっぷり聞いて
後ろめたさの本音をひとつまみ
それもひとたびフワリと褒めるだけで
笑顔が花開いて振り出しに戻るでしょう
今はそれでいいそのままでいい
陸に上がってもあなたは船長だから
ゆらゆらと波間の上ではしゃいでた
海賊船の船長のようだけれど
口が裂けてもそんなこと言えるわけない
口元の銃口が私のこめかみに火を噴くから
岸で見つけた小さな宝物を褒美にくれる
部下思いの出来た船長なのだから
仰せのままに
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