ネクラブストーリー

作詞作曲　灰面

見えない言葉を繋げても
足りない物が多くて
言葉じゃ言えないこの感情の
伝え方を知らないまま

君を目の前にした僕は
身動き1つ出来なく
伸ばされた手を握れなかった
その指先は何を描く

あれ?、なぜ、話せない
声が喉につっかえて
僕から君へと 言えないまま

嗚呼、誰かに腕を引かれるように
気がつけば逃げ出してたんだ
昨日の僕が腕を掴んで動けないまま
心の中で割れるほど離せ叫ぶこの声が
誰に届くことなく 幕は落ちる

見えない言葉を繋げても
足りない物が多くて
言葉じゃ言えないこの感情の
伝え方を教えてくれ

君を目の前にした僕は
まだ動く事ができず
伸ばされる事も無いその手に
触れることも出来ないまま

街灯が放つ灯りに 虫のように引き寄せられ
その場所に立ちすくんで 影に涙を落とし
光揺れる虹の欠片が 瞬きで形を変えて
夕暮れに一人きりで このままじゃ終われない

下ばかり眺めていないで
早くしないと置いてかれちゃうぞ
誰もいつまでも待てっくれはしてくれない
がむしゃらに走り続けて叫び続けるこの声が
いつか君に届いてくれますように

あの、ねぇ、つぶやく
声は小さいけれど
君へと届けたい この言葉を

息を吸い込んで吐いた声が
触れることさえ出来ないでいた
昨日の僕が掴んだ腕を
振りほどいて
空いたその手をおおきく振り
君のもとへ駆けて行き
目の前で囁いたその声に

君は首傾げ 困る僕を見つめ
微笑み話しかける その言葉は