今日も答えは見つからない。でも、自分を探し続ける。
そんな言葉が最近の自分にはしっくりくる。
映像を作る仕事をしていると、正解というものに出会う機会はほとんどない。
一つのカットを長くするか短くするか。
音楽を少し早く入れるか、それとも静寂を残すか。
その判断一つで、見る人の心はまったく違う場所へ運ばれていく。
だから毎回、自分の中で小さな旅が始まる。
テレビ制作会社で編集をしていた頃は
「正解に近づくこと」が仕事だと思っていた。経験を重ねれば迷わなくなるとも信じていた。
けれど独立して多くの人と出会い、多くの映像を作る中で気づいた。
迷わなくなる日は来ない。
むしろ経験を積むほど選択肢は増え、自分自身への問いも深くなる。
「本当にこの表現でいいのか。」
「もっと相手の心へ届く方法はないのか。」
そんな問いを抱えたまま編集画面に向かう時間は、不安でもあり少しだけ心地良くもある。
宇宙には無数の星がある。
それぞれが違う場所で光り、誰にも知られないまま消えていく星もあるという。
人も少し似ているのかもしれない。
誰かに見つけてもらうためではなく、自分自身が自分を見失わないために今日も前へ進んでいる。
だから私は、映像を作る。
再生回数だけではなくその一本が誰かの記憶に残るなら、それで十分だと思える日が増えた。
答えはまだ見つからない。
明日になればまた違う考えになるかもしれない。
それでも自分を探し続けることだけはやめたくない。
きっとその旅の途中で生まれる映像こそが、一過性ではない
本質的な価値を持つ作品になると信じている。
だから今日も静かにシャッターを切りタイムラインをつなぎ、自分という小さな星を探し続けている。
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