刻まれた過去と紡がれる未来の影に映る今は　どんな色で世界を染めるの？
懐かしい声と変わらない笑顔の裏に潜む傷は　深く君の心を抉ってた

共に歩めない道を進む君に私が出来ることなどあるの？
動けない私は小さなただの止まり木　帰りをこの場所で待つだけ

苦しいほどの気持ちは　あの日あの木漏れ日の下に埋めてきた
抱き締めたいその小さな腕は脆く　遠い遠い彼方へ旅立った

微笑んだ嘘と泣き濡れた本音に下を向いた君の　傍で誰が優しく笑ったの？
傾いた意思と虚ろいだ景色が夜の星を砕き　淡い夢の光を消し去った

指を結んでは二人いつもここで交えた約束はもう褪せた
立ち止まる私は別れることに怯えた　弱虫だと一人笑うの

泣きたいほどの叫びは　あの日あの夕暮れの風に吹き飛んだ
捕まえたいその瞳は明日(アス)を睨み　遠い遠い彼方へ旅立った

君が進む度何故か胸が音を早めてざわめきがうるさいの
離れてく背中がさよならなんて言うから　呼吸がふと止まりそうなの

切ないほどの想いは　あの日あの約束の場所に置いてきた
追いかけたいその背中は羽を広げ　広い広い空へと旅立った

悲しいほどの願いは　あの日あのさよならを告げた場所でまだ
待ち侘びてるその背中を今も此処で　泣いて泣いて叫んだ一人きり

果てない夢を見る・・・