罅割れた文字盤  降り積もった花弁
水底の鏡面  鎖された叫び 声


硝子製の人影  氷(ひょう)細工の街並
鈍色の空 揺れる  薄幕(カーテン)さえ無彩色(とうめい)

散らばる花が  硝子片と知らず
蹴り上げた僕に  撥ね返った


君の手が 差し出した モノクロームの花束
其の日々(はな)を 飾る色  ビビッドに気付かずに…



退屈過ぎた日常(リアル)  くだらない夢(アイディアル)
混ざり合って覚えた  吐き気に耳塞いだ

無音の空の狭間  動く君の唇
傾けなかったのは  耳? ココロ? それとも…

ぶつけた言葉の 先 君の表情(かお)を  見られなくて
―――目を背けた


視界(そら)を覆う白い羽根  降り注ぐ君のうた
もう一度 手を伸ばしても 君は 蜃気楼(マボロシ)で…

白い手が差し出した モノクロームの花束
其の日々(はな)を 飾る色  ビビッドに気付かずに

気付けずに……



割れた時計の  秒針を 君が
指で回して  笑った 気がした


“知らない”と嘯いた 名(オト)をもう一度だけ紡ぐこと
君は未だ 許してくれるでしょうか?

視界(そら)を覆う白い羽根  降り注ぐ君のうた
もう一度 手を伸ばす  まだ蜃気楼(ユメ)だったとしても



頬を撫でた呼び声  踵を返す 明日へ
踏み砕いた花弁 ―――グレイアウトの世界

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

「VIVID」

パヤたん@脱力Pさんの作品(http://piapro.jp/content/gdx7cyqvrnmfjwse)に応募させて頂いてます。

花の色だけが鮮やかなモノクロ と、
停止したままの世界。
最後はゆっくり氷が解けるように、広がるように。

……きっと多分そんな感じです。

閲覧数:75

投稿日:2009/10/03 19:50:25

文字数:586文字

カテゴリ:歌詞

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