「ねぇ、死神様」
「その呼び方止めろ」
「・・・憐君さ、私ちょっと質問があるのだよ」
「・・・何だ? 下らない様なら帰らせてもらうぞ」
「あぁ、そうじゃなくてさ・・・」
「なら何だよ・・・」
「深朽ちゃんてさ・・・ケルベロス五十体瞬殺した事あるって話・・・本当?」
「・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」





























「て、事で検証ーっ!」
「単にお前がやりたいだけだろ!」
「誰得? 俺得!」
「もう帰りてぇ・・・」
「だ、大丈夫ですか・・・死神様・・・」
 頭を抱えている憐に声をかけたのは刑執行人、鎌の一人である深朽だ。一見、のほほんとして見えるが刑執行の時となるとその顔からは表情が一気に掻き消える。
「と言うか深朽にも悪いな・・・。こんな下らない事に付き合ってもらって・・・」
 憐がそう言うと深朽は「とんでも御座いません!」と言って首をブンブンと振った。その度に後ろで結わえられているポニーテールがユラユラと揺れた。
「私も丁度腕が鈍ったなぁ・・・と思ってましたので! 丁度良い機会です! で、私が倒すのは何ですか?」
 ふ、と話題を事の発端者である紫音に降る深朽。「んあ?」と何処か間抜けな返事をした後、紫音は二人の方を見ると、ス、と手の平を差し出し、その手の平の中に ポン、と小さな音を立てて、まるで小さな兎をデフォルメして頭部だけにした様な生き物が現れた。これが、紫音の作り出す、式神だ。蒼の様に紙ではなく、己の霊力で式神を作り出すのが紫音のやり方だった。
「この式神ちゃんを、ケルベロスに姿を変えて貰うの。それが×五十体。つまり、私の式神ちゃんで作り出したケルベロス×五十体を倒してもらいたいの、深朽ちゃんに!」
 如何かな? と聞きつつ紫音は小首を傾げた。クス、と深朽は笑って見せて、
「分かりました。やらせて頂きます」
 と言った。

 フゥ、と息を吐き、ス、と白い鎌を構える。深朽の周りには三つ首の地獄の番犬、ケルベロスが五十体、闘争心むき出しの様子でいた。これ全部、紫音の式神である。
 スウゥ、と息を吸い、キッと目の色を変える。そして足に力を入れ、タンッ、と宙に舞う。
「うおらあああぁあああぁぁぁあああああああっ!」
 ザンッ    物凄い勢いの衝撃風が紫音の髪を、憐のローブを靡かせる。否、靡かせるなどと言うレベルではない。最早爆風である。
 その衝撃風で生まれた土煙が晴れると、ケルベロスの姿は何処にも無く、只一人、深朽だけがぽつねんと立っていた。

「私の・・・式神ちゃん・・・」
「まぁ、ああなるだろうな・・・」
「何これ酷ぉい・・・」
「でもまだマシだろ。お前の式神紙じゃないんだから。霊力でまた作れるだろ・・・」
「そうだけどさ・・・。あぁ・・・式神ちゃんがぁ・・・・・・ぐすっ」
「・・・・・・・・・・・・」























 結論:鎌の人は個人差にもよるが深朽はかなり強い。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

死神様、鎌の人って強いんですか? ~鎌を持てない死神の話 凄く番外編~

書きたかっただけです。書きたかっただけです(大事な事なので二回言いました
取り合えず深朽はめっちゃ強い、て事です。結論でも述べましたが。
誰得かって? 勿論、俺とk(ry

それでは、読んで頂き有難う御座いました!

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閲覧数:396

投稿日:2010/07/22 01:07:05

文字数:1,250文字

カテゴリ:小説

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