抱き抱えた翼のカケラ
墜としたのは確かに僕だ
透き通る日差しを浴びて
苦しかった夢を忘れた

思い出した 朝焼けの空
コクピットで 握るレバーが
語りかける 「準備はいいか?」
フルスロットル エンジンが唸る

Take off to the sky ! どこまででも高く昇る
Cut through the dark cloud ! たまに雨に降られても
Good luck fighter ! 視界の端で捉えれば
Lock on the target. もう落としたも同然さ

右手の指が跳ねた

僕の中で静かに揺れる
青く冷たい炎がこの鼓動を揺らしている
落ちて消えた 名も知らない兵士たちに
敬礼してあの基地へ帰ろう

それでも夜が来ればまた思い出す 
きっといつかの叫びが
この思考に張り付いてる
そんな日には悼み止めの酒と共に
手向けの花 海へと投げ入れた



歌いだしたラジオの声は
ずいぶん前に聞いた気がした
もう何度目の出撃(ミッション)だ?
僕は今もまだ飛んでいる

誰かが言った「飛行機乗りは
空の墓場、そこへ還る」と
いつか僕も 行けるだろうか
何となく そう思っていた

enter to the dance floor. 死神の不穏な空気
gun blaze faster. 機関銃が鳴り響く
Hundred over. 増えていく煙の中で
チャンスを逃して 舌を打ったその瞬間に

誰かの指が跳ねた

僕の中で静かに揺れる
青く冷たい熾火が 今ゆっくりと消えていく
落ちた奴もこんな気分だった?なんて
思いながら 雲の中飛び込む

僅かな時の中で また思い出す
子供の頃に手にした あの小さなプロペラ機が
澄んだ空を飛んでいく景色を胸に
抱き抱えて ひたすら落ちていく



パラシュートは開かなくて
ならば別に このままでいいか
青い海に 映る空は
綺麗だから
あの場所へ行こう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Blue fire

yuiiiさんの作品に宛てて歌詞を書きました。
https://piapro.jp/t/_R_2

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投稿日:2021/09/01 04:19:16

文字数:806文字

カテゴリ:歌詞

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