今日も私はサイコロを振る。
退屈しのぎに、あるいは気まぐれに。




そう、人は私にとっては操り人形にしかすぎない。







私の敷いたレールをぐりぐり進んでいくだけなんだから・・・・・・。










                    ◆ ◆ ◆                      









目を開けると、そこには普段と何ら変わりのない日々が待っていた。




いつもと同じ朝を迎え、昼が過ぎ、夜が来る。
毎日ずっと、機械的に繰り返される退屈な日常。



終わることのない鎖は、いずれ『無個性の集団』に埋もれていくのだろう。
そうなっていくのが、『私』は嫌だった。






『次生まれてくるなら・・・もっと刺激のある生活がいいなぁ。』





そう願いながら、『私』は再び目を閉じた。







                    ◆ ◆ ◆                      




目を開けるとそこには高層ビルが立ち並ぶ街並が待っていた。







『ん・・・?』






一瞬違和感を感じたけど、特に気にしなかった。
だって、気にしてたら時間が過ぎちゃうもん。






『今日は何をしようかな~♪』








昨日は金属バットでいろんな物をぶち壊した。
一昨日はあの先生とクラスメートがイケナイことをしてるのをこっそり撮ってみた。








したいと思えば何だってやる。
自由気ままに、やりたい放題。




そんな、何だってできる『私』にも1つだけどうしてもできない願いがある。
ずっと心の中で思ってたことが。





『次生まれてくるなら・・・男がいいな。』








そう願いながら、『私』は目を閉じた。





                    ◆ ◆ ◆                      







目を開けるとそこには1人だけの部屋が待っていた。









こうやって1人でいると、何故か誰かに見られてる様な気がする。
それはきっと『俺』が久しぶりに1人になって気にしすぎているからだろうが。








つい最近まで、『俺』は1人ではなかった。
一緒に暮らしてる彼女がいた。







でも・・・・・・あいつは去っていったんだ。
俺が『友達だと思っていた』奴と、腹の中にいる子供と一緒に。








『裏切られるなんてな・・・・・』






今までずっと楽しかったのに。
ちゃんと男に生まれてよかったと思ったのに。








・・・男に生まれて?
・・・・・・『俺』の気にしすぎか。










とりあえず、もうこんな人生は嫌だ。
女なんてどうでもいい、次は・・・・・・






『次生まれるなら・・・天才がいい。』






そう願いながら、『俺』は再び目を閉じた。







                       ↑人生ゲーム↓~操り人形と神の遊戯~②に続く。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

↑人生ゲーム↓~操り人形と神の遊戯~①

某太鼓ゲームverPCで聞いた原曲(sm13476300様)に一目ぼれして、衝動的に書いたもの。

上手くはないですが、楽しんでくれたらうれしいです!

閲覧数:110

投稿日:2012/07/14 15:29:45

文字数:1,283文字

カテゴリ:小説

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