君の香り
懐かしい影に振り向く 滲んでいく瞳と
そっとかおる香りは もう君のものじゃない
違う男(ひと)に染まると もうわかっていたのに
夢からさめればまた君と一緒にいられるなんていうのは
ただの独りよがりでどうしようもなくむなしいもんだと
街の看板はただただ残酷なこの現実を照らしているさ
どうあがいてもなにも 考えられないのは
きっと君の香りが 僕の知るものじゃないから
別々の道を見て 歩み始めたのはいつ?
もう何年何ヶ月ももう数えられない月日を
かみしめて、君のことを忘れられないよ
ただの他人に成り下がった僕と君の距離は埋められない
もうきっと会うこともないんだと言い聞かせてみると
なんだか胸の奥、穴が埋まっていくような気がする
寂しさも思い出も僕はまだ抱えているけど
いつかは消えていく、そう思うとまた歩き出せる
街はまた明日のためにゆっくり帳のなか眠りにつく
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