月の光が消えるこの夜に 
作戦を決行するよ
未来をこの手で掴み取るため 
けして諦めてはいけないんだ


蒼い闇がかかり 子供たちを脅かす夜
みんな寝静まって 呼吸がやけに響いていた

僕ら起き出すと 約束通り抜け出して
裸足でひたひたと 音をたてぬよう急いだ

集(つど)った僕ら 頷き合っては
みんなの手のひら重ね 
きつく握り合ったんだ 
けして離さぬように強く

月の光が消えるこの夜に 
僕ら出発するんだ
けして後ろ振り向かないように 
ただひたすらに前だけを見ていた


ライトかざしては 何もない影に怯えた
杞憂笑う声 誰も言葉にできぬまま

少しばかりの 勇気ふり絞り
隣の誰かの手をぎゅっと握る 
僕はいる君の隣 
そう伝えるように強く


ひとりぼっち集まって 握った手は痛いくらい
もうずっと はぐれたりしないよう

月の光が消えるこの夜に 
僕ら遠く旅立つよ
未来がある所に歩いてく 
もう寂しさとはさっき別れたよ

みんなの顔も見えないけれども
心は繋がって温かいよ 
もうひとりにはならない

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新月に重ねる手

新月のこの夜
寂しい子供たちは作戦を決行した

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投稿日:2020/10/31 16:52:07

文字数:459文字

カテゴリ:歌詞

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