「レーン! おたおめ!!」
後ろからリンが飛びついてくるのを、レンは軽く上半身を右に傾けて避けた。
「はいはい、おめっとさん」
胡坐をかいたレンの膝の上に寝転がるような状態になったリンの頭をぽんぽんとたたいて、テレビゲームの画面から目を話そうともせずに、レンは軽くあしらった。
「むー、レン、面白くない!」
「そりゃあ、毎年同じことされてりゃなれるっつの」
「毎年言ってるのに、レン全然怒んないし!」
レンはゲームを一時停止の状態にすると、リンを見た。
「怒る?」
「うん」
リンはレンのひざの上からレンを見上げた。
「なんで怒るんだよ」
「え? だって、『おたおめ』だよ?」
「おたおめの何が悪いんだよ」
「レン知らないの? 『おたおめ』って、『キモオタ野郎、今年もぼっちおめでとう』の略でしょ?」
「違うよ!? 誰にそんなこと吹き込まれたのかしらねぇけど、確実に違うよ!?」
あわてて訂正。
「『お誕生日おめでとう』の略だろ」
「えー、違うよー。レンったらぁ」
「ちがくないよ! お前の天使の笑顔が今はなんか腹立つ! すごく腹が立ちますなんか!!」
ゲームをおいて、リンをちゃんとその場に座らせると、レンはお説教モードに入った。
「大体、仮にそうだったとしても、年頃の女の子がそんな乱暴な言葉を…」
「いいじゃん、レンだって言うでしょ?」
「いわねーよ」
すばやく突っ込みを入れた。
すると、リンはくすくすと笑った。そして、また天子の笑顔を見せる。
「じゃあねー、レン、改めて、おたおめ!」
いいながら、すすす、とレンの隣に寄ってくると、レンの肩に頭を乗せた。これには小言を言っていたレンも黙ってしまって、小さく、
「…おう」
と言った。
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